移動平均線の見方と活用方法
株価のトレンド(流れ)を掴み、今後の予測を立てるのに便利な「移動平均線」。
チャートを見ると、ロウソク足の他に赤や緑の線が出ているのを見たことがあると思います。
この折れ線グラフのことを移動平均線といいます。
移動平均線は、投資の判断材料のひとつになります。
移動平均線の種類
移動平均線は、ある一定の期間の株価の平均値を折れ線グラフで表したものです。
移動平均線は営業日数で数えており、種類がいくつかあります。
種類 | 対象の期間 |
---|---|
5日移動平均線 | 1週間 |
25日移動平均線 | 1ヶ月間 |
75日移動平均線 | 3ヶ月間 |
200日移動平均線 | 1年間 |
13週移動平均線 | 4ヶ月間 |
26週移動平均線 | 半年間 |
52週移動平均線 | 1年間 |
先ほどのチャートの場合、4ヵ月間の株価の推移と半年間の推移の移動平均線を表しています。
赤の13週移動平均線はロウソク足に沿った形の折れ線グラフになっているのに対し、緑の26週移動平均線はロウソク足よりちょっと遅れた折れ線グラフになっているのが分ると思います。
この異なった短期間と長期間の移動平均線を利用することにより、「買いどき・売りどき」のタイミングを知ることもできるんです。(ゴールデンクロスとデッドクロス、のちほど紹介)
上昇トレンドと下降トレンド
株価の流れ(トレンド)を知る指標として上昇トレンドと下降トレンドがあります。
- 上昇トレンド(株価が上がり続けている状態)
折れ線グラフが上に向かっている - 下降トレンド(株価が下落を続けている状態)
折れ線グラフが下に向かっている
移動平均線は単にトレンドの動きを掴むだけでなく、主に「短い期間の平均線」と「長い期間の平均線」の2本の移動平均線を用いることにより、より効果的なチャートの見方をすることができるようになります。
ゴールデンクロスとデッドクロス
相場の転換を表す目安としてゴールデンクロスとデッドクロスがあります。
- ゴールデンクロス
株価が上がりやすくなる。
相場は下降トレンドから上昇トレンドへと変わりやすくなる。 - デッドクロス
株価が下がりやすくなる。
相場は上昇トレンドから下降トレンドへと変わりやすくなる。
ゴールデンクロスで上昇トレンドへ
長期間の移動平均線を短期間の移動平均線が下から上に突き抜け交わった点を「ゴールデンクロス」と呼びます。名前からしても・・・良さそうな名前ですね(  ̄∇ ̄)
相場は下降トレンドから上昇トレンドへと変わりやすくなります。
デッドクロスで下降トレンドへ
長期間の移動平均線を短期間の移動平均線が上から下に突き抜け交わった点を「デッドクロス」と呼びます。
相場は上昇トレンドから下降トレンドへと変わりやすくなります。
相場の目安に用いられる
ゴールデンクロスとデッドクロスは、相場の動向を図る一つの目安として用いられます。
相場の状況や投資家心理にもより株価は動きますので、ゴールデンクロスが来たからといって必ず株価が上がるものではないことは覚えておいてください。
またどちらも「平均を表している」ので、実際の株価の動きよりも遅れて平均線はクロスします。
よってクロスした時にはすでに株価が上がっている(下がっている)場合もありますので、総合的に判断して売買をするとよいと思います。
カブスル限定のお得な口座開設タイアップ企画を行っています。