未成年口座運用で知っておきたいこと

赤ちゃん

資産運用において、もっとも大切なのは「資産を減らさないコト」

大切な我が子の資産であれば なおさらです!

資産を減らす危険性がある取引とは、損失のリスクが高い取引になります。
未成年口座の場合は これらの取引を避けていきましょう!


また、カブスルも資産運用途中で気づいたんですが、未成年口座は基礎控除が利用できるので大きな節税となります!

利益がでたら基礎控除48万円で大きな節税に!

未成年口座は確定申告を行い所得を申告することにより、基礎控除が48万円つきます。

基礎控除とは、所得税や住民税の計算をする時に、納税者の所得から一律で差し引かれる所得控除の1つです。

この基礎控除。
給与所得がある大人だけでなく、0歳の未成年口座でも適用されます。

株式投資の利益には20.315%の税金が発生し、特定口座 源泉徴収ありで口座開設していると自動徴収されています。

特定口座 源泉徴収ありは確定申告が原則不要ですが、確定申告を行うことにより、株式投資で得た利益に対して基礎控除が適用され、払いすぎた税金が還付されます。

  • 株式投資で20万円の利益をだす。
  • 特定口座/源泉徴収ありの場合、税金が4万630円引かれる。
  • 確定申告をした場合、還付金として4万630円が戻ってくる

特定口座/源泉徴収ありのメリットは確定申告が必要ないことなんですが、未成年口座の場合、確定申告を行うことにより基礎控除がつき、払いすぎた税金が還付されるというメリットがあります。

参考までに

Twitterで会計士の方に教えて頂いたんですが、最大で下記の金額が還付されます。

  • 基礎控除 48万円×15.315% = 73,512円
  • 住民税 43万円×5% = 21,500円

2つ合わせると、約95,000円が確定申告により還付されます。

特定口座年間取引報告書の管理エクセルを利用しよう

複数の未成年口座で取引されている場合、カブスルで配布している特定口座年間取引報告書の管理エクセルを利用すると便利です。

各証券会社の損益が一覧で見やすく表示されるため、確定申告を行う際に「どの証券会社を申告するか?」を選択しやすくなります。

さらに、管理用エクセルと確定申告時の画面を比較することで、まだ入力していない証券会社を見つけやすくなります。(実際に気づいたという報告を何度も頂いております)

年間取引報告書の管理エクセルは確定申告の際に便利

大損したら確定申告で損失を繰り越そう!

未成年口座に限らず、株式投資で損失をだした場合、確定申告により損失を繰り越せる「損失の繰越控除」を利用できます。

損失の繰越控除とは、発生した損失を以後3年繰り越し、次年度以降の所得を減らすことができる制度です。

損失を繰り越すことにより、次の年に利益がでたときに利益を圧縮して節税することができるんです。(3年間繰り越せる)

  • 2023年 年間の売却益 -50万円
    • 2023年の確定申告を行う(損失の繰越)
  • 2024年 年間の売却益 +80万円
    • 2024年の確定申告を行う
    • 繰越控除の適用(相殺) +80万円-50万円+30万円
    • 2024年の売却益は +30万円に圧縮(節税)

繰越控除により、30万円の利益とみなされた場合、支払う税金は約6万円です。

もし、損失を繰り越していなければ80万円の利益となるので、支払う税金は約16万円です。

未成年口座の確定申告における注意点

未成年口座の場合、親の扶養の関係で確定申告をしない方が良いケースがあります。

未成年でも年間の合計所得金額が一定以上ある場合、親の扶養から外れるなどの注意点があります。

年間の合計所得金額 注意点
48万円以上 親などの税の扶養に入っている場合、扶養から外れてしまう可能あり
135万円以上 住民税などの税金が課税される

年間の合計所得金額が48万円以下だと、親の確定申告で扶養控除が適用されます。

48万円以上になる場合、未成年口座では確定申告をしない方がよいケースがあります。

特定口座、源泉徴収ありは、原則 確定申告が不要です。
心配な場合は確定申告をしない、または お住いの税務署などにご確認ください。

確定申告時期が近付くと無料相談会が開催される場合が多いです。
カブスルにお問い合わせいただいても分かりません。

16歳未満は扶養控除関係なし

控除対象の扶養親族は16歳以上のようです。2022.12.29時点

よって、16歳未満は扶養控除がないので、16歳未満であれば年間所得が48万円を超えるかどうか?を気にする必要がなさそうです。

カブスルの場合、まだ子供が5歳。
年間利益(所得)が135万円を超えるかどうか?だけ注意する必要がありそうです。

損失の場合は、勉強のため少額でも確定申告を行っています。つぶやき(X)

損失リスクが高い取引は控えよう

未成年口座は利益に対して基礎控除があるので、積極的に口座を運用して利益をだしたい口座になります。

とはいえ、損失リスクが高い取引はなるべく避けましょう。

株式投資の失敗
  1. 話題性がある株
  2. 上場直後のIPO株
  3. 仕手株、ボロ株
  4. 上場廃止予定の株(監視銘柄・整理銘柄)

話題性がある株

話題性がある株とは、株価の上昇がニュースやSNSにとりあげられやすく、異常に盛り上がっている銘柄です。(2020年の例でいえば、米国株のテスラなど)

投資家の注目度が高いため、株価も上がりやすいですが、下げ方もキツくなります。

注目される前に購入すると、利益を得られる可能性は高いですが、注目された後に購入すると、株価が急騰した分の急落が待っている可能性がありますので、購入は慎重にしましょう。

上場直後のIPO株

上場直後のIPO株は、注目を集めやすいため、値動きがとても激しくなります。

損失のリスクも高いため、上場後の購入は控えましょう。

買うなら上場前のIPOを購入しましょう。

上場前のIPO株を抽選で手に入れる方法は、損失リスクが低く大きな利益を得られる可能性が高いのでオススメです。

カブスルも未成年口座で実践しています。IPOについては、別記事で詳しく説明しています。

仕手株、ボロ株

仕手株とは、株価を操作されやすい株のことです。

  • 発行済株式数 6,000万株未満。
  • 業績が悪い。
  • 株価が低い。(100円未満など)

見分け方としては、業績が悪いのに、チャートをみると急騰している株です。

仕手株は、急騰した後に急落するリスクがありますので、コチラも投資対象からは外しましょう!

上場廃止予定の株(監視銘柄・整理銘柄)

上場廃止予定の株も 株価が乱高下しやすくなります。

掲示板には「再上場を願って買いましょう~」など、買いを促す買い煽りも多いです。

買い煽りか

これまでに説明した「4つの投資」は、株価が急騰しやすいですが、急落もしやすいです。
つまり、期待するリターン値も高いが、損失リスクも高い。

最初に述べたように、最も大事なコトは「大切な資産を減らさないコト!」ですので、急落の危険性がある取引は、我が子の為にも やめておきましょう(  ̄∇ ̄)

ジュニアNISAは終了したけど、未成年口座は利用できる

ジュニアNISAが2023年末で終了しましたが、未成年口座は利用できます。

わたしの知人も数名、勘違いしていましたが、お子さんの資産運用に未成年口座が利用できます!

未成年口座は0歳から口座開設をすることが可能です。

これまでに説明した通り、基礎控除がつきますし、優待株の場合は一人で200株保有するよりも、ご自身とお子さんで100株ずつ保有することで、優待を二倍もらえるお得なワザなどもありますので、活用していきたいところです。

親子間の資金の移動も贈与税の対象になる可能性あり

親子間といえども、投資目的で銀行の預金などを移動させると「贈与税」の対象になる可能性があります。(年間110万円が目安)

カブスルの場合、子供の投資資金は「贈与契約書」を作成し、年間100万円を上限に3回 贈与しました。贈与以降、銀行口座間のお金の移動は一切ありません。

参考までに、税理士監修の外部記事とカブスルが利用した贈与契約書もリンクしておきます。

大きな金額を移動させるときなどは、贈与税にご注意下さい。


次項では、カブスルも実践している「IPO」の抽選に参加し、低リスクで投資資金を増やす方法をご紹介致します。

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