ロウソク足で高値圏を探る

高値圏を示すロウソク足の、一般的な出現パターンをこちらで紹介します。

高値圏に株価が達すると一転して株価が下落に転じる場合があります。

株価下落

チャートパターンは、あくまでも参考程度にとどめておいて下さい。

長い上ヒゲ陰線・陽線

株価が高値圏のときに現れる「長い上ヒゲ陰線・陽線」は天井のシグナル。

長い上ヒゲ陰線・陽線

長い上ヒゲが高値圏で出現すると、株価の下落が近いサインです。

基本的に「長い上ヒゲが現れた」ということは「大きく上昇したものの、その後 反発して大きく下げた」という状態を表しています。

せっかく大きく株価が上がったのに、その勢いを保てずに下落してしまうというのは「株価上昇に対する抵抗がとても強い」という事でもあります。

また、長い上ヒゲがある状態に加えてさらに陰線(始値より終値の方が低い状態)であるような場合は、1期前の価格(日足チャートの場合は前日の価格)に比べての相対的な価値がすでに下がってしまったという合図です。

この「長い上ヒゲ陰線」を確認して利益確定の売りに走る投資家も少なくありません
「売りが売りを呼ぶ展開」に突入する可能性が出てきます。

そのまま株価下落の勢いが増していくことを考えると、これは特に注意が必要となるサインです。

高値圏で現れれば「利益確定売り」による売り圧力が強くなるため、売りが売りを呼び反落する可能性が強くなります。

ロウソク足(棒状)の部分が長ければ長いほど、売り圧力は強いです。

三羽ガラス(3つの大陰線)

高値圏のときに現れる「三羽ガラス(3つの大陰線)」は天井のシグナル。

三羽ガラス

高値圏で三羽カラスが出現すると、株価が反発して下落するサインです。

始値よりも終値の方が低くなる「陰線」が3つも連続で現れて、かつその陰線が大陰線と呼ばれるロウソクの胴体が長いような場合、チャートが崩れるサインとなります。

ただし、連続して出現した3本の陰線のうち、最初の3本目が窓を開けて上放れた位置に出現した場合は、同じような3本連続の大陰線でも「押さえ込み線」というまったく別のサインになるので注意が必要です。

押さえ込み線

同じ3連続の大陰線でも、押さえ込み線の場合は押し目買いの「買いサイン」となるパターンとなります。

「3つの大陰線なら無条件に下落する」というわけでは無く、その出現のタイミングが株価下落または上昇の判断ポイントとなります。

陰線のはらみ線

株価が高値圏のときに現れる「陰線のはらみ線」は天井のシグナル。

陰線のはらみ線

高値圏ではらみ線が出現すると、高値を保つエネルギーが弱まって下落するサインです。

まるで妊娠した女性が子供をはらんでいるように、「前日のロウソク足」が「翌日のロウソク足」をすっぽりと包み込んでいる姿がはらみ線の特徴です。

大きく株価が上昇した後の高値圏で、「前日の陽線」が「翌日の陰線」を包み込んでいる場合を考えてみましょう。

前日の陽線における幅の中だけで株価が動いているということは、上がる力と下がる力がほとんど均衡しているような状態です。これは、株価上昇の勢いが弱まっている状態でもあります。

均衡のバランスが崩れたときに株価が下落し始める可能性が高くなりますので注意が必要です。

陰線のはらみ線のあとに、さらに陰線がくるとさらに顕著な株価下落へのシグナルとなります。

参考までに

参考チャート図:大東建託(Yahoo!ファイナンス
チャート

宵の明星

株価が前日より上放れした後のコマ出現「宵の明星」は天井のシグナル。

宵の明星

高値圏で宵の明星が出現すると、それは株価反落のサインです。

前日に陽線が出て株価が上がっているのに、さらにそこから窓をあけて上にコマ(胴体の短いロウソク線)が出現した場合には「宵の明星」と呼ばれる下落転換への合図となります。

株価は急上昇をすると投資家の心理としては逆に「そろそろ下落するんじゃないか・・・」と不安になっていきますので、「利益確定売り」などの売り圧力が強くなっていきます。

上昇しているさなかで売り圧力が買い圧力よりも強くなると、ポツンとコマが出現しますので、そのサインが出たら下落してしまう前に手持ちの株は一旦手放したほうが良いかもしれません。

下落のポイントとなる宵の明星。コマに上ヒゲがつくと宵の流れ星とも呼ばれます。
上放れ後のコマ出現は売りのシグナルとされています。

急騰後の上放れ陰線

株価が急上昇した後の上放れ陰線は天井のシグナル。

上放れ陰線

急激に株価が上昇して高騰した後に「上ヒゲ陰線」が出現したら、相場の天井に達したサインです。

特に窓を開けて上に大きく跳ね上がった後にこの形が出現した場合は、特に下落の可能性が高いので要注意です。

株価が上昇すればするほど、投資家心理としては「もうそろそろ下落するんじゃないか・・・」「そろそろ利益確定をしたほうが安全かな?」と、どうしても売る方向に頭が向いてしまいます。

これは特に株価が急騰した銘柄でよく起こり得るパターンです。
上値への警戒感や利益確定売りに後押しされて売り圧力が強くなる前に、手放す準備をしておいたほうが良いでしょう。

急騰している銘柄ほど下落の速度も急激で、株価の下落がキツイです。

三空踏み上げ

株価が三空踏み上げ(三度窓を空けて急上昇)すると株価は高値圏。

三空踏み上げ

株価が3回も連続で窓を開けて連日急騰したら、暴落が近いサインです。

新規上場株が上場したばかりの頃は活発な取引で株価が急上昇したり、または、ある企業にとって何かしらポジティブなニュースが流れた場合には、株が連日で高値を更新することがあります。

窓をあけてグングンと株価が上昇するのは買い圧力が強い証拠ではありますが、それが3回も連続で続いたとなると、その後は反動による急激な下落の可能性が高まります。

そのため、窓を開けた上昇が2回続いた時点で手持ちの株を売ることを意識し、3回目の窓開けの際にはできるだけ早く処分したほうが安全かもしれません。

3回連続で窓を開けるような、踏み上げ相場になったからと言って、更なる株価上昇に期待をして買いから入るのは、あまりにも危険が伴うので辞めておいたほうが良いでしょう。

急騰している銘柄ほど下落の速度も急激で、株価の下落がキツイです。
三空後に「買い」に走るのはとても危険ですので、初心者は特に控えましょう。


ご紹介したチャートはあくまでも統計上の値動きです。

参考程度にして投資は自己責任で行ってください。
相場は投資心理や相場環境も働くのでいつも同じ株価の動きをするとは限りません。

シグナルに関するカタチ良いチャートがありましたらお問い合わせにて、教えて頂ければ幸いです。

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