アベノミクスとは?
最近、円安や株高と合わせてニュースで良く聞くようになった言葉「アベノミクス」。
ただ、こちらの言葉は専門用語ではありません。
単なる造語です。
造語の基は・・・
「安倍晋三」 + 「エコノミクス」。
エコノミクスとは、「経済学」や「経済政策」を意味します。
つまり、
「アベノミクス」とは「安倍政権」が構想している「経済政策」
のことを指します。
アベノミクスの経済政策の中身は?
大きな目標として「デフレからの脱却」 + 「経済成長」を目的としています。
まぁ、ごく簡単にいうと「不況」からの脱出が目的です。
基本方針は、
- 「大胆な金融政策 (金融緩和)」
- 「機動的な財政政策 (財政出動)」
- 「民間投資を喚起する成長戦略」
の3本柱となっており、下記の政策などを予定しています。
- 日銀との2%の物価安定目標(インフレターゲット)
- 成長、防災のための大型の公共投資事業
- 自動車など輸出型産業の復活
- 官民ファンドの創設
具体的には何をやっているの?
2013.01.21時点では、まだ何も具体的に始っていませんが、下記の内容になりそうです。
円が円安に動き、株が株高に動いていますが、これらはすべて今後の好景気への期待により先行的に動いています。
特に株は景気先行の指標ともなりますから、安倍政権の期待は高いですし、責任も重大です。
金融緩和
「金融」とは「お金の貸し借り」のこと、「緩和」とは「ゆるやか」なこと。
つまり、お金を借りやすい状態にして、経済を活性化させるのが狙いです。
お金の流通量を増やして金利を下げることにより、企業などがお金を借りやすくなります。
企業はそのお金で設備投資や商品開発などを行い、経済活動が活発になります。
物価目標2%上がるまで無期限に金融緩和を行うと発表しましたが、デフレからのインフレターゲットは世界初で世界からも「成功するのか?失敗するのか?」と注目されています。
財政出動
「財政」とは「政府のお金」、「出動」とは「使うこと」。
つまり、政府のお金を使う事。
防災のトンネル工事や道路拡張などを行い公共事業で景気を良くするのが狙いです。
建設会社が儲かる → 雇用、給料アップ → 消費が増える → 景気の活性化
企業が儲かれば法人税などの収入が増え、民間の給与が増えれば消費アップにも繋がります。
成長戦略
新しい産業を産み出すことを基本戦略としてます。
具体的な内容はまだ決まっておらず、2013年の6月頃に決まる予定です。
未来の医療に役立つ「iPS細胞」の開発や、「メタンハイドレード」などの海洋資源の開発など。
今後、影響しそうな株は?
3つの基本方針に沿った銘柄は影響を受けるかもしれません。- 「大胆な金融政策 」
市場に出回る資金が拡大 ⇒ 金融系 / 低金利 ⇒ 不動産系 - 「機動的な財政政策」
公共事業の拡大 ⇒ 建設系 - 「民間投資を喚起する成長戦略」
今後期待できる分野 ⇒ 医療系、IT系、海洋資源系、農業系など
海洋資源系はメタンハイドレートに関連している[1662]石油資源開発や[1606]日本海洋掘削、レアアースに関連している[8031]三井物産や[6269]三井海洋開発など。
IT系はビッグデータ関連の[6501]日立製作所や[2193]クックパッドなど。
もちろん株式投資は自己責任ですし、すでにいくつかの銘柄は影響を受けています。
アベノミクスは成功する?
経済学者の中でも意見が分かれています。
ただ、ひとつ言えることは、現在は期待で株価が上がっていますので失敗に終われば株価が下がるどころか、景気のさらなる悪化も予想されます。
最悪の例としては、インフレが進むが経済が成長しなかった場合です。
「スタグフレーション」と言われ、物価だけ上がり、給与などが上がらない最悪の経済状況と言われ、財政破綻もありえます。
ぜひ、安倍政権を中心に与野党協力してほしいものです。
国による投資活動を行う以上、成功させるしか道はありません。
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