【人間は貯金ができない生き物?】効率よく投資をするために知っておきたい「パーキンソンの法則」と打ち勝つ仕組みとは

来年から新しいNISAが始まることもあり、これを機に投資を始めようと考えている方も多いと思います。

すでに投資をしている方も、非課税枠が拡大される新NISAをいかに活用するか、いかに投資資金を準備するかという課題に頭を悩ませているのではないでしょうか。

十分な余剰資金があり、拡大される非課税枠をめいっぱい使うことができる方は何の問題もありません。

ですが、ほとんどの方がそんなことはないでしょう。

来年から始まる新NISAでは

  • つみたて投資枠で120万円、
  • 成長投資枠で240万円の

合計360万円が年間非課税枠ということになります。

年間360万円を投資に回すことができる方は、ほんの一握りでしょう。

ほとんどの方ができる、「できる範囲内で新NISAを活用しよう」と考えていることと思います。

ですが、せっかく非課税枠が拡大するのだから、少しでも多くの資金を投資に回したいと考えている方も多いでしょう。

「今より、少しでも多くの資金を投資に回したい」

そんな方に知っていただきたい法則が「パーキンソンの法則」です。

パーキンソンの法則に打ち勝つ

パーキンソンの法則とは

パーキンソンの法則とは1958年、英国の歴史学者、政治学者であるシリル・ノースコスト・パーキンソンが提唱した法則で、次の2つの法則から成り立ちます。

パーキンソンの法則

  • 仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
  • 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

第一法則は仕事の量と時間の関係を示す法則で、第二法則は収入と支出の関係を示す法則です。

要約すると、人は時間やお金に余裕があっても、それらを全て使い果たすように行動してしまうということです。

本記事に直接関係するのが第二法則ですが、例えば「収入が増えたのに、生活レベルも上がってしまい、結局貯金ができない」といった状態がまさにこれに該当します。

貯金や投資資金の準備がうまくできないのは、本人が悪いのではないのです。

そもそも人間には、与えられたものをすべて使い切ってしまう性質があるのです。

思い描いた理想通りにお金を貯めるためには、まずはこういった人の性質を理解し、意思に頼らない仕組みを作る必要があるでしょう。

収入が増えてもお金を貯められない理由

  • 収入が増えたのに、意外と貯金ができていない・・・
  • 収入が増えるにつれて、支出も増えている・・・

こんな方も多いのではないでしょうか。

毎日頑張って収入が上がれば、少しでも良い生活をしたいと考えるのは当然です。

何らおかしなことではありません。

先にも解説したパーキンソンの法則の通り、人間はそのように作られているのです。

意思の力で戦おうとしても無理なのです。

特に臨時収入には弱い傾向があるようです。

毎月の収入については日々頑張った証としての対価なので、冷静さが働きますが、こと臨時収入、ボーナスに対しては気が大きくなってしまう傾向にありませんか

「毎月の生活費」としてではなく「余剰資金」と捉えてしまうため、旅行や大きな買い物など、日頃使わないところで大きく使ってしまい、結局ほとんど残らなかったという経験をしたことがある方は少なくないはずです。

お金を使うことが悪いということではありません。
少しでも豊かな生活をしたいと考えるのは当然のことです。

ですが本記事をお読みの方は

  • 少しでも多く貯金したい
  • 投資へ回す資金を今よりも増やしたい

と考えている方が大半だと思います。

まずはこういった人の性質を理解しておくことが、貯金を成功させる第一歩だと考えます。

パーキンソンの法則に打ち勝つ方法

人間がそもそも備えている性質に、意思の力で勝つことは至難の業です。

普通の人では勝ち続けることは無理でしょう。

人の意思は弱いものです。

貯金しようという意思に頼るのではなく、貯金をする仕組みを作ってしまう必要があります。

それが

先取り貯金、先取り投資

です。

真新しい話ではないので多くの方が耳にしているかとは思いますが、しっかりと貯金、投資を継続するにはこれが最善の方法です。

ポイントは自動化させることです。

  • 給与口座から自動振替サービスを利用して、貯蓄口座へお金を動かす
  • クレジットカード払いで積立設定をする

など、手動でするのではなく、自動化させることが大切です。

そこに人の意思を介在させないようにしましょう。

投資でいうとつみたてNISAや、新NISAのつみたて投資枠への毎月投資がこれに該当します。クレジットカードなり、口座引落なりで自動的に積立するように設定していることでしょう。

今まさに積立している方は、正しい手法を実践されています。
自信を持って続けてください。

何も考えずに勝手に貯蓄、投資を行う仕組みを作り、残ったお金で生活をする

これがパーキンソンの法則に打ち勝つ方法です。

自動で積み立てる仕組みが大事

先取り貯蓄、先取り投資こそが成功の秘訣

人の意思は弱いものです。

貯蓄、投資をしようと思ってもなかなかうまくいきません。

最初はできても、継続することはさらに困難です。

なぜなら、人はそのような性質を備えているからです。

そんな性質に打ち勝つためには、仕組みを作ることが効果的です。

自動積立などの仕組みを構築することによって、継続することが可能です。

人の意思は弱いからこそ、その性質を逆に利用して効率的に投資をしていきましょう。

著者の紹介

冨岡 光

冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。

趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。

<保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞

記事を読んだカブスルのコメント

カブスル

パーキンソンの法則、初耳でした。

若いころ、お菓子を買いだめしても、目の前にあるとすぐに食べてしまいました。あれか・・!?(たぶん違う)

カブスルも積立投資には賛成です。
無理ない金額を設定すれば長く続けられ、いつの間にやら運用金額も増えていきます。(月100円から可能)

貯金代わりに積立投資や積立NISAを活用されるのは、非常に良いかなと思います!


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