EPS(1株あたり純利益)ってなに?
EPSとは、1株あたりの純利益がどれだけあるのか?を表す指標です。
読み方は「イー・ピー・エス」。
目次
EPSを見れば企業の成長度が分かる
EPSは 1株あたりの純利益がどれだけあるのか?を表したものです。
EPSの推移を見れば、企業の成長度が分かります。
(例)半導体銘柄のレーザーテック(6920)の場合。
EPSが順調に伸びており、またそれに応じて株価も伸びています。
「株価」は「1株あたりの純利益(EPS) × PER(株価収益率)」で計算できます。
言い換えると、業績(EPS)× 期待値(PER)で株価は決まっています。
カブスルの株価予測法
私はEPSを、株価の目標価格を決める指標として見ています。
ワンポイント
(例)株価:1,000円 PER:5倍 EPS:200円の銘柄を保有している場合
EPSが変わらず、PERが変化(注目度UP)すると予想。
- PERが10倍になると、200円×10倍=株価 2,000円
- PERが15倍になると、200円×15倍=株価 3,000円
PERが変わらず、EPSが変化(業績UP)すると予想。
- EPSが300円になると、300円×5倍=株価 1,500円
- EPSが250円になると、500円×5倍=株価 2,500円
PERの変化を考えるときは同業他社との比較、EPSの変化を考えるときは業績に注目しています。
同業他社のPERが15倍あれば、保有株の企業もPER10倍~15倍までは市場で「買われる」と思いますので、株価 2,000円は目指せるなという判断のひとつになります。
たとえPERが変わらなくても、企業の業績が上がり、EPSがあがっていくことを想定しても目安の株価を試算できます。また、業績の予想は対象企業の決算書やIR、個人投資家向け説明会などにより 判断材料となる情報を得ることができます。
マネックス証券の銘柄スカウターでEPSの推移が見られる
EPSは「企業の稼ぐチカラ」を見る指標ですが、単年の数値を見るよりも、過去の推移を見るほうが企業の成長性をシッカリと確認できます。
昔の人は会社四季報を買い、自分でエクセルに入力して確認していたと思いますが、いまは便利な時代!
マネックス証券の超オススメツールである銘柄スカウターを利用すれば、過去10年以上のEPSの推移が見られます。
なお、口座開設していると誰でも無料で利用できます。
銘柄スカウターはEPSだけじゃなく、売上高や営業利益の推移など多種多様な指標の推移を確認でき、企業分析には欠かせないツールです。
参考:任天堂のEPSの推移
銘柄スカウターで見た「任天堂」のEPS(1株あたり純利益) の推移です。
モバゲーなどのガラケーゲームが流行った時代に、EPSは低下しましたがその後は順調に、EPSが伸びているのが分かります。
また、株価についても2012年を底値として、EPSの上昇と共に上昇しています。
銘柄スカウターでEPSの推移を見る方法
マネックス証券の銘柄スカウターで、EPSの推移を見る方法です。
パソコンから見る場合。
- ログインする。
- 右上の検索ボックスで検索したい銘柄を入力。
- 銘柄のページを開く。
- 上部タブの右にある「銘柄分析」をクリック。
- ページ中部の「通期業績推移」欄にて確認できます。
スマートフォンから見る場合。
- ログインする。
- 上の検索ボックスで検索したい銘柄を入力。
- 銘柄のページを開く。
- ページ下部にある「銘柄分析」をクリック。
- ページ中部の「通期業績推移」欄にて確認できます。
EPSの本来のご説明
EPSとは「Earning Per Share」の略で「1株あたり純利益」とも呼ばれています。
計算式は「当期純利益÷発行済み株式数」で計算されます。
EPSの推移を見れば、企業の成長度が簡単に図れます。
EPSが上がる要素は、
- 純利益が増える
- 発行済み株式数が減る
このどちらかによりEPSの数値は変わっていきます。
発行済み株式数が減る場合は、企業が「自社株買い」をした時と「株式併合(分割の逆)」をした場合です。
特に自社株買いを毎年定期的に行い、EPSの価値を高めている企業は、株主への利益還元を目的とした対策をしっかりと行なっていると判断できるので投資しがいのある優良企業であるといえると思います
カブスル限定のお得な口座開設タイアップ企画を行っています。