前日の終値と始値が違うのはなぜ?

Q:質問

(前日の)終値と始値がなぜ違うの?
終値から始値までの動きは、どうなって居るのですか?

A:回答

「前日(前営業日)の終値」「翌日(翌営業日)の始値」には関連性がありません。
買いたい人と売りたい人のバランスにより始値が決定します。

とっても良い質問だと思いますので、株式投資の仕組みについて こちらでおさらいしましょう~。

株価はどう決まる?

株式投資の仕組みは「誰かが買い、誰かが売る」この仕組みで成り立っています。

Aさん:5万円で株券を買いたい = Bさん:5万円で株券を売りたい

証券会社を通じて売買を行う

上記のように取引売買の条件が揃ったときにAさんは晴れて株券を購入することができますし、Bさんは株券を売ることができるというわけです。

また、この取引の仲介役を担っているのが証券会社になるわけです。

始値と終値とは?

上記の仕組み(取引)は証券市場が開かれている間 常に行われています。

  • 「始値」は「その日にはじめて取引された株価」
  • 「終値」は「その日の最後に取引された株価」

です。
どちらも「買いたい人と売りたい人」のバランスにより決定します。

人に置き換えて考えてみます

下記のように「人が直接取引を行う」と仮定して考えてみましょう。

その日最後の取引にて、

  • Aさん 「5万円だしてもいいから株を買いたいなぁ」
  • Bさん 「4万円で安く株を買いたい!」
  • Cさん 「5万円で株を売りたいなぁ」
  • Dさん 「6万円で高く株を売りつけるぞぉぉ!」

この場合、「Aさんの5万円で買いたい」と「Cさんの5万円で売りたい」の思惑が一致しています。一致しているので、ここで売買が5万円にて成立します。

この日の取引は これで終わりましたので終値が5万円になりました。

そして・・翌日。
同じように取引が開始されました。

その日最初の取引にて、

  • Aさん 「昨日買った株を6万円で売るぞー!」
  • Bさん 「昨日は買えなかったから5万円で買いたいなぁ。」
  • Cさん 「昨日売ったから今日はお休み」
  • Dさん 「今日は7万円で高く株を売りつけるぞぉぉ!」
  • Eさん 「6万円以内で株が欲しいなぁ」

本日、最初の取引。
「Aさんの6万円で売りたい」と「Eさんの6万円で買いたい」の思惑が一致しています。
一致しているので、ここで売買が6万円にて成立します。

この日最初の取引でしたので始値が6万円になりました。
前日の終値5万円とは同額になっていません。

前日の終値と始値は関係ない

上記の例のように、株は「買いたい人」と「売りたい人」の思惑が一致したときに初めて取引が成立します。終値で買う(売る)株価を考えているワケでははありません。

前日の終値は、あくまでも「前日の最後に取引された株価」です。
翌日の始値が前日の終値からはじまるわけではないんです。

前日の市場が終わった時に、その株の企業が、好業績を発表すれば、買いたい人が殺到し翌日の始値は前日の終値より高い始値で始まるでしょうし、逆にマイナスのニュースが流れた際は、前日の終値よりも株価が安い始値になります。

前日の終値が関係するものは?

前日(前営業日)の終値は翌日(翌営業日)の値幅制限に関係してきます。

つまり、終値はストップ高やストップ安の株価に関係してきます。
もちろん前日、最後にいくらで取引が終わったのかなどの目安にもなります。

始値に影響するものは?

始値は、あらゆものに影響されて決定していきます。

  • 対象企業に関する業績などのニュース
  • 相場全体の活況度
  • ナスダックや先物などの他の市場状況
  • 円高・円安などの外部環境
  • 国内・国外の国政状況
  • 投資家の注目度

などなど。

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