株主優待を取るか、譲渡益を取るか

株主優待狙いで購入した株の株価が上昇している!

  • 利益確定しようかなぁ・・・
  • 保有を継続して、株主優待をもらおうかなぁ・・・

と、お悩みの方も少なくないかと思います。

これが悩ましいところであり、また 株式投資の楽しみの一つでもあります。

投資初心者の参考までに、カブスルの考え方を書いていきたいと思います。

株主優待がある銘柄は権利確定月に上がりやすい

優待株は株主優待をもらえる月(権利確定月)が近づくと、株価が上昇する傾向にあります。
なぜなら、株主優待目当てで購入する方が増えるため。

実際に、優待好きの妻の持ち株の動向をみてみると、権利月付近になると株価が上昇傾向にありますし、その時期に「売って売却益を得るか?優待をもらうか?」で妻も悩み、相談をうけます(笑)

用語 内容 日にち
権利確定日 株主権利がもらえる権限が確定する日 主に月末(15日や20日も)
権利付き最終日
(権利取り日)
その日に保有すると、株主権利を得られる日 権利確定日の3営業日前
権利落ち日 株主権利が確定した翌日なので売られやすい 権利付き最終日の翌日

株主優待をもらったあとも、ずっと株価が上昇してくれれば良いのですが、株主優待目的の方は権利付き最終日が過ぎると、お目当ての株主優待が得られるので、その後 売る傾向があります。

売ったことにより投資資金が手元に戻ってくるので、その資金で次の株主優待銘柄を購入するわけです。よって、権利落ち日以降、株価が下がっていく場合があります。

株主優待をとるのか、譲渡益をとるのか

優待株が上昇した場合、株主優待をそのままGETするのか、売却して譲渡益を得るのかは、その優待株の魅力や企業の業績、投資方針などで異なると思いますが、投資初心者へのひとつの目安として次のような判断があると思います。

株主優待を優先 売却益を優先
  • よく利用する株主優待
  • 優待価値が高い株主優待(割引率など)
  • 長期保有して株主優待をもらい続けたい
  • 長期保有特典がついている
  • 業績が好調
  • 配当利回りも良い
  • 優待価値の数年分以上の利益がある
  • 優待の魅力が薄い(QUOカードなど)
  • 長期保有特典なし
  • 業績がいまいち
  • ボックス相場の天井圏
  • 相場が不安定

上記のような項目を基に妻にアドバイスをしています。
また、参考までに株主優待を優先している優待株はこちです。

参考までに

  • ツルハHD(3391)
    5%割引になる優待カード。買い物でよく利用。配当利回り3.0%
  • J.フロント リテイリング(3086)
    10%割引の優待カード。特に大きい買い物時の割引が魅力。配当利回り3.0%
  • イオンモール(8905)
    3,000円のイオンギフトカード。配当利回り3.0%
  • イオン(8267)
    3%キャッシュバック。イオンシネマの割引。配当利回り1.5%

ドラッグストアのツルハHDの場合、上記の条件に当てはめると、

  • よく利用する株主優待(月に1~2回利用)
  • 優待価値が高い株主優待(5%の割引カード)
  • 長期保有して株主優待をもらい続けたい(3年以上の保有で1,000円分の追加ギフト)

ツルハHDで年間20万円分の買い物をすると、年間で1万円の割引に。5年間で5万円。

保有している間、配当金ももらえます。
買値により配当利回りは変わりますが、銀行の預金金利よりは高いはずです。

妻のツルハHDの買値は8,846円。1株あたり267円の配当金。100株保有で2万6,700円。
配当利回りは3.02%(2025年2月時点)。なお、ゆうちょ銀行の通常預金金利は0.1%

優待価値が低い、または利益が大きい場合は利益確定を優先

個人的には、株価が買値よりかなり上昇している場合、売却して利益確定することをおすすめしています。

なぜなら、株式投資の本来の目的は資産運用。
株主優待は「おまけ」みたいなもの。

株主優待をもらったけど、株価が下がって結局は損をしたという話もよく聞きます。

特に、金券類(QUOカードやギフトカード)は、額面の価値と比較して含み益が大きいのであれば、利益確定されることをおすすめします。

  • 優待価値:QUOカード 1,000円分
  • 優待株の含み益:3万円(優待のQUOカード30年分の利益)

また、金券類の株主優待は、発行しやすい半面、株主優待を廃止しやすい側面もあります。

優待株の株価の上昇がさらに見込めると判断されているのであれば、売らずに保有でも良いと思いますが、将来の業績が読みづらかったり、株価が高値圏にある場合は、株主優待をあきらめて利益を確定するのもひとつの手です。

カブスルの例

2014年当時の古い例ですが、考え方は今と変わらないので参考までに残しています。

カブスルが保有している「コシダカ」。
カラオケ店舗「まねきねこ」で利用できる株主優待券を目的に購入していました。

8月末が権利確定日。その8月末に向けて、株価が伸びていました。

コシダカの株価
by マネックス証券の1年チャート

コシダカの権利付き最終日は「8/26(火)」。

この権利付き最終日に保有していると株主権利が確定します。
つまり、「配当金」や「株主優待」を得られる権利が確定します。

株主優待を取るのか?譲渡益をとるのか?考える

私がコシダカを購入したのは1月16日。株価は3,100円でした。
現在の株価は4,060円になっています。2014.8.8時点

つまり、含み益が約10万円あります。

一方、コシダカの株主優待は「5,000円相当」の施設利用券です。

株価が50円下がれば、5,000円(50円×100株)を失います。
これまでの値動きを見ると、50円以上下がりそうな気はします。

また、株主優待で10万円相当の価値を得るには、10万円÷5,000円 = 20回

株主優待を20回もらって、今の含み益と同じ価値(10万円分)になります。長い年月・・

この時点での悩み事

先ほど、述べたとおり 株主優待が魅力的な銘柄は、権利付き最終日に向けて株価が上がっていく傾向があります。この時点では、権利付き最終日まで、まだ2週間強あります。

考えうる選択肢としては、3つの選択肢があります。

  1. さらなる上昇を見込み、権利付き最終日ギリギリで売る
  2. 確実な利益を得るために、すぐに売る
  3. 保有して株主優待をもらう(その後、保有継続か売却)

最初にも述べたように、これが株式投資の悩ましいところであり、また 株式投資の楽しみの一つでもあります (  ̄∇ ̄)

結局、どうしたのか。

結局、すぐに「売却」して10万円の利益を得ました (  ̄∇ ̄)

私にとって、株式投資で大切なことは「利益を出すこと」です。

そう、株主優待をもらうことではないんです(ヾノ・∀・`)

まねきねこの株主優待は諦める?

まねきねこの株主優待

まねきねこの株主優待を何故手に入れたかったのかというと、カラオケ好きな身内にプレゼントする為でした。

今回は、株主優待を頂かずに売却してしまいましたが、代わりに「Yahoo!オークション」で「まねきねこの株主優待」を3,000円で手に入れ、そちらをプレゼントしました。

株主優待はオークションで売られていることも多いんです。
しかも安く手に入ることも多いのでおすすめです。


結果的にこれで、コシダカの、

株価が上がる
  • 売買による「譲渡益(売却益)」
  • 目的の「株主優待」

どちらもGETできました (  ̄∇ ̄)


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