下手なナンピンすかんぴん
下手なナンピンすかんぴんとは、「下手にナンピン買いをすると、損失が拡大するよ」という投資の格言です。
ナンピン買いとは、保有株が下落した際に買い増しを行い、株の平均取得単価を下げる手法です。
ナンピン買いのメリット | 平均取得単価が下がる |
---|---|
ナンピン買いのデメリット | 株数が増えるので購入後に下落すると損失が拡大する |
詳しくは下記にて。
ナンピン買いの例
- A株を100株1,000円で保有:平均取得単価は、10万円。
- A株を100株800円でナンピン買い:平均取得単価は、(10万 + 8万円)÷ 2 = 9万円。
保有株の下落時にナンピン買いを行い、平均取得単価を下げ、株価の回復を待つというのがナンピン買いです。
ただし、どういった条件で下がったのか?をきちんと見極めないと、ナンピン買いをしたが下落して損失がさらに拡大したということにもなりかねません。
- 基本的に上昇トレンドが続いている。
- あるニュースにつられた一時的な下げである。(ライブドアショックなど)
- 株価が高くなりすぎていない状態にある。
このような条件以外でナンピン買いを行うと、株価の下落が止まらない・・買うたびに下落する・・といった悪循環に襲われる可能性も出てきます。
株価が下落したら基本的には早めの「損切り」を行ったほうが損失は限定されます。
カブスルのナンピン買いの失敗例
具体例として、ファンコミュニケーションズ(2461)における私のナンピン買いの失敗例をどうぞ・・・( ノД`)

- | 理由 | 判断 |
---|---|---|
買1 | 以前より欲しかった銘柄なので購入 | - |
買2 | すでに-10%以上の含み損が出ているが、平均単価を下げたいとの思いでナンピン買い | △ |
買3 | さらに下落したため、慌ててナンピンの追加購入を行う (上場来最安値はこの時50万6千円) ⇒上場したての銘柄であり、最安値の判断が難しい。逆に1株を損切りするべきだった |
× |
売1 | 下降トレンドに完全にはいっているのに気づき1株売却 ⇒気づくのが遅い |
△ |
売2 | 損失の確定は痛いが保有は1株でよいと思いもう1株も売却 ⇒2株売却して損失は-27万円。ナンピン買いの失敗を認識したはずだったが・・ |
○ |
買4 | リアルタイムボードを眺めていたら上がりそうな気配がしたので購入してしまう・・・ ⇒損切りの翌日に購入するという愚かさ・・・ |
アホ |
・・ということで、上記のように 下手なナンピン買いを行うと損失が拡大していくのがお分かり頂けたと思います。
普段は、マネックス証券の「逆指値」にて損切りラインを設定しているんですが、このファンコミュニケーションズだけは個人的にお気に入りだったために、その売却の設定をしていませんでした。
やはり機械的にトレードしないと「~なるだろう」という甘い予測にて大きな損失を出しかねませんね。
バブル崩壊時の出来事
バブル期に株価がどんどん上昇していた経験がある個人投資家は、株価が下げても「すぐに株価が戻るだろう」と思い、ナンピン買いを続けていきました。
その結果、損失がどんどん広がっていき、多大な損失を出したそうです。
下げのトレンドに入っている銘柄は「ナンピン買い」より「損切り」を行うべきですね。
痛い経験で身に染みました。
カブスル限定のお得な口座開設タイアップ企画を行っています。