単元未満株が株式分割をすると端数の株は?
Q:質問
S株(単元未満株)が株式分割することになりました。
1株に満たない株は売却できるんですか?
A:回答
1株に満たない株式については、小数株を保有することはできません。 よって、発行企業からの金銭交付となります。(一般的に小為替等での支払いとなります)
下記にて詳しく解説します。目次
ワン株やS株などの単元未満株の株式分割
ワン株やS株などの単元未満株も株式分割されます。
それぞれの株式分割のケースごとに説明します。
参考までに
日本電産が1株から2株に分割しました。
S株(単元未満株)が株式分割を「1:3」で行う場合
割とよくある株式分割の割合です。
1:3の株式分割ですので保有数が3倍になります。(株価は1/3)
単元株が100株の株の場合、
- S株 1株保有 ⇒ S株 3株保有に。
- S株 34株保有 ⇒ S株 102株 ⇒ 単元株 100株、S株 2株 保有に。
2番目の例のように、株式分割により、単元株(例では100株)に達した単元未満株は「単元株と単元未満株」の保有になります。
S株(単元未満株)が株式分割を「1:1.5」で行う場合
1:1.5の株式分割ですので保有数が1.5倍になります。
- S株 20株保有 ⇒ S株 30株保有に。
- S株 1株保有 ⇒ S株 1.5株 ⇒ S株 1株 保有。端数の0.5株は金銭交付に。
2番目の例のように、1株に満たない端数(0.5株)が出た場合、1株に満たない株を保有することはできません。
よって、株式分割を行った発行企業からの金銭交付となり、端数分の金銭が証券会社の総合口座に入金されます。各銘柄の信託銀行にて買取請求(売却)の手続きになる場合もあります。
S株とワン株で保有している同じ株が株式分割を「1:1.5」で行う場合
どちらの単元未満株も1:1.5の株式分割ですので保有数が1.5倍になります。
端数の株が複数の証券会社にある場合、合算で1株にして、保有数が多い証券会社に自動的に移ります。
- S株 1株保有 ⇒ S株 1.5株に。
- ワン株 3株保有 ⇒ ワン株 4.5株に。
S株の0.5株と、ワン株の0.5株が合算されて「1株」となります。
この1株は保有数が多い証券会社の口座に自動的に移ります。
つまり、最終的には株式分割後の単元未満株は下記のようになります。
- 合算後 ⇒ S株 1株 保有に。
- 合算後 ⇒ ワン株 5株 保有に。
複数の証券会社にて同じ単元未満株を保有している場合、株数が減って(増えて)ビックリしないようにしましょう(  ̄∇ ̄)
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