巷で話題の「FIRE」について、FIRE達成者のかつさんどさんに質問

最近、ちょくちょく話題にとりあげられることが多くなった「FIRE」。

一昔前で言う「アーリーリタイア」や「早期退職」に近い概念です。

「経済的自由」を目指しているカブスルは、FIRE達成後の生活に興味を持っています。

TVの特集などをみても面白おかしく取り上げられていることが多く参考にならないので、FIRE達成者のかつさんどさん(@katsusandokatsu)に、FIREについて基礎的なことから達成したあとの生活まで幅広く質問させて頂きました。

よろしければご覧ください。

FIRE達成者のかつさんどさんについて

かつさんどさんについて教えてください。

かつさんど

私は名古屋市在住、30代の投資家です。家族構成は妻と2人暮らしです。

大学卒業後、海外高級ブランドの日本法人に就職しましたが、入社してすぐにサラリーマンに限界を感じ、投資家になりたいと漠然と思いました。

百冊以上本を読み、株式投資などを実践し、失敗をしながらも自分なりの投資戦略が確立でき、資産を徐々に増やしていきました。

住居兼投資物件として購入したタワーマンションの売却益により、目標としていた資産に到達できたので2018年に会社を退職し、今は「FIRE」という生き方をしています。

FIREを目指したキッカケがあれば教えてください。

サラリーマンとして、退職まで勤められるイメージが全く持てなかったです。

退職

自分の能力を考えた時に、今後も会社員としてどんなに頑張っても、ある一定のステージ以上には行けないと確信したことがキッカケです。

それを社会や環境や人のせいにせず、自分自身の責任と捉え、投資の世界でチャレンジしようと実際に行動に移したことがFIRE達成できた要因だと思います。

人生の残り時間を考えた時、平均寿命と健康寿命は別物なので、少しでも若いうちに自由を得ることが重要だと思いFIREを目指しました。

運用資産の内訳を教えてください。

  • ドル建て社債 1,200万
  • ソーシャルレンディング・不動産クラウドファンディング 1,400万
  • 証券 1,500万
  • iDeCo 300万
  • 現金 2,000万

運用はしておりませんが不動産(評価額 6,000万円台)を1件所有しております。

ワンポイント

- カブスルのひとこと -

かつさんどさんとは、TwitterやLINEのトークルームを通じてお知り合いに。

トークルームでの発言内容や、ブログの内容を拝見させて頂き、FIREについて聞いてみたいと思いました。(信頼感あり)

なお、FIREという言葉が日本で流行ってきたのは2021年。
かつさんどさんは2018年にFIREを達成されており、どちらかというと言葉があとからついてきた感じかなと思います。

FIREについて

FIREとはどういうものか教えてください。

「FIRE」とは、

  • Financial
  • Independence
  • Retire
  • Early

の頭文字で「経済的自立での早期退職」という意味です。

将来設計

巨万の富を築いて一生遊んで暮らす完全リタイアを想像される方も多いと思いますが、FIREはこれとは違う概念です。

FIREは形成した資産を元手に、投資での不労所得を得ながら、同時に生活費やライフプランを見直し、収入>支出の状態を作り上げる新しいライフスタイルです。

少しの労働や副業での収入を不労所得と合算するFIREもあり、それは「サイドFIRE」や「バリスタFIRE」と呼ばれています。

FIREの一番の魅力は何だと考えていますでしょうか?

私はFIREの魅力とは、FIRE達成により「3つの自由」が得られることだと思います。

その3つの自由とは以下のものです。

1. 人間関係の自由

仕事をしている多くの人の悩みに、人間関係の問題があると思います。

人間関係

仕事においての人間関係は、最初から立場の上下や優劣が決まっている場合があり、それを覆すことは容易ではありません。

FIREを達成すると、自分の好きな人とだけ付き合うことができるので、対等な関係性で人と接することができます。

こちらで人間関係を構築することが可能なため、人間関係でのストレスはほぼ無くなります。

2. 時間の自由

FIRE生活は時間に縛られない生活をおくることができます。

自由な時間

通勤や残業も無く拘束される時間がないため、時間を自由に使うことができます。

「そんなの暇でしょ?」とよく聞かれますが、時間に余裕がある事で自分のやりたいことが新発見できたりもします。

自由な時間の楽しみ方を考えることもFIRE生活の魅力のひとつです。

3. 経済的自由

まとまったお金が手元にある事で、心にも余裕が生まれます。

経済的な自由を手に入れることができると、人は精神的にも自由になれることがFIREを達成して実感できました。多少の事ではイライラしたり、腹が立ったりしなくなりました。

買おうと思えば買える物が多くなることで、逆に倹約家になります。

お金

またお金がある事で、今までとは違う景色を観ることができます。

今まで知り得なかった良いサービスを受けられ、今までは回ってこなかった良い話が来ることもあり、お金がある事でまたお金が回ってくる良いスパイラルが生まれることもあります。

お金に働いてもらい投資で不労所得を得ることは、労働所得とはまた別の達成感と喜びがあります。

逆にデメリットと感じている点があれば教えてください。

デメリットは会社を辞めることにより、社会的な信用力が無くなる事です。

いわゆる世間体と言われる部分です。

日本では投資家もFIRE達成者も無職にすぎません。

汗水たらして働くことこそ正義という考え方がまだまだ一般的なのと、投資で生計を立てている人が自分の周りいないため、胡散臭い印象で見られることもあると思います。

ワンポイント

- カブスルのひとこと -

カブスルも「経済的自由」を目指していますが、お金があることにより、職業や居住地などいろいろな選択肢を増やせるようにしたいと思っています。

FIREは、より一歩具体的な概念なんですね。(収入>支出の状態を作り上げる)

次の質問で、達成条件についてより具体的にお聞きしたいと思います。

「投資家もFIRE達成者も無職にすぎません」← この言葉が刺さりました(笑)

FIREを達成するために

FIREを達成するために、元本はいくら必要だと思いますでしょうか?
また、どのような人が目指せばいいと思われますでしょうか。

年間生活費の25倍が必要資産の目安となります。

年間生活費が300万円であれば、300×25=7,500万円、200万円であれば5,000万円です。

副業などの収入がある場合、年間生活費から副業収入を引いた数値の25倍が必要資産の目安となります。

目標を持つ

FIREに向いている人は、投資が好きで、数字に強くリスクマネジメント能力があり、目標が明確に立てられ、その目標に対して継続的に努力できる人が向いていると思います。

目指す人が20代で40代にはFIREしたいという長期的な計画であれば、簡単ではないですが、極端に達成難易度が高い話ではないと思います。

FIREを達成するために、生活費をキリ詰めている方をTV特集などで見かけますが、どのように思われるでしょうか?

その人が幸せで充実していると感じていればそれで良いですし、他人が否定をするものでもないと思います。

極端な例の人は、それ自体を好きで楽しんでいる場合が多いような気がします。

ただFIREとは「経済的自由を得た上で、少し豊かな生活を楽しむこと」だと私は解釈しています。

極端に生活費を切り詰めないと成り立たないのであれば、それはそもそも経済的自由を手に入れていない状態とも言えます。

FIREのRE(アーリーリタイア)の部分を絶対的なゴールにすると、肝心のFI(経済的自立)が達成できていない状態が起こりやすいと感じています。

FIが達成できた時点で、REするかどうか考えることが理想的な形だと思います。

FIRE後も資産を運用しないと元本は減っていきます。
どのような資産運用を行っているのでしょうか?
また、特に気をつけている点はありますでしょうか?

年間4%以上の運用益を目指しています。

何かに集中投資するのではなく、投資商品の分散投資を心がけています。

現在は新たなポートフォリオ構築中で現金比率が高くなっていますが、マーケットの状況によりPFを見直す事が大切だと思います。

次回買い時だと判断した際に、日本株の安定的な高配当銘柄のPFを作る予定です。

特に気をつけている点は、1度の取引で多くの資金を失う可能性がある取引を極力しない事です。
(FX、先物、暗号資産などのレバレッジ取引、値嵩株、新興株、IPOセカンダリーなど変動幅が大きい銘柄の取引)

FIREは資産を増やす段階というよりも、守る段階の投資になりますので、リスクマネジメントが重要だと考えています。

ワンポイント

- カブスルのひとこと -

FIREを語る際にでてくるのが「4%ルール」です。
年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費をまかなえるという概念のこと。

かつさんどさんが例を挙げていましたが、年間生活費が200万円の方であれば、

  • 必要資産は 5,000万円
  • 年利4% = 5,000万円×4%=200万円

これで資産が減りません。

これはひとつの考え方なので、より守りに入る場合は年利2%に設定。必要資産は倍の1億円です。年利3%なら、必要資産は6,666万円。

かつさんどさんがおっしゃっているように、FIREは守る段階の投資になるので、いかに資産を減らさずに生活資金を確保できるかが、FIRE生活を続けていくための肝となりそうです。

また、分散投資で資産を守るというお考えで、最初にあったポートフォリオを構築されているようです。

株初心者へのアドバイス

投資初心者の閲覧が多いカブスル。
最後に、株初心者へ向けてメッセージを頂きました。

株初心者へのアドバイスがあれば教えてください。

投資はギャンブルではありません。

マーケットとよく向き合って、正しい知識と経験を身につけ継続的に努力していければ、成功できる確率は上がると思います。

今は株式市場に関する様々な情報を簡単に見ることができ、参考になるサイトも多くあります。

このカブスルさんのサイトも便利で有益なサイトのひとつですので、ぜひ参考にされると良いと思います。

ただ人の意見に流されるのではなく、自分の投資判断基準を持つことが大切です。

株式投資はお金を増やすことが最大の目的ですが、それ以外にも自分の好きな企業や地元企業を応援することや、環境問題やよりよい社会の実現に積極的に取り組む企業に投資することで社会貢献にもなります。

投資を通じて自分自身を成長させることもできると思います。

投資は人生を豊かにし、より楽しくするものだと私は思います。

投資初心者へオススメの本はありますか?

かつさんどさんは書店で働いていますので、おすすめ本を聞いてみました。

ワンポイント

- カブスルのひとこと -

かつさんどさん、FIREについてインタビューをお受け頂きありがとうございました。

FIRE達成は、目標を定め、なるべくしてなったという印象です!

文章もまとまっており、非常に読みやすいですよね。
FIREがどういうものか、カブスルもご返答で理解できました。

下記からはおまけとして、「不労所得を増やして経済的自由を手に入れる」ことを目標としているカブスルからの細かい質問とご返答を掲載しています。

おまけ:FIRE達成について細かい質問

配偶者の理解はどのように得ましたでしょうか?

以前から投資家になりたいと公言し、取引結果や資産推移も開示していましたので、元々理解はあったと思います。

仕事で辛そうな姿を見ていたこともあり、FIREに対して反対は全くありませんでした。

むしろ「人生は長いようで短いから、つまらない毎日を過ごすよりも自分がやりたい事をやって楽しんで生きて欲しい」と背中を押してもらえました。理解のある妻で感謝しています。

親族の方は何か言ってますか?(心配など)

特に反対や心配されることもなく、むしろ株式投資に関して相談されることもあります。

自由になった反面、社会との接点が薄くなったと思いますが、なにか人と交わるような活動をされていますでしょうか?

本屋さん

社会との繋がりを維持するために、週に2日ほど近所の書店で働き始めました。

経済・マネー・投資や趣味の本棚の運用をすべて任され、働くことが楽しいと感じることができました。

労働が嫌でFIREした私が、もっと働きたいと思えるとは自分でも意外でした。

将来に対する心配事は何かありますか?

将来的に資産が大きく減り、FIRE生活の継続に問題が出ることに不安はありますが、その時はまた働けばいいやと思っています。

楽しむ

心配や不安な事を考えるより、今を楽しむ事を考えたいと思います。
今を楽しめない人は将来も楽しめないような気がします。

物事をポジティブに捉えられる人の方が、FIREや投資家には向いているのかなと思います。

よくクレジットカードを作っておけなどと言われますが、似たようなことでやっておいた方がいいことはありますか?

審査に社会的信用力が必要な事柄に関しては、退職する前に実行したほうが良いと思います。

具体的には、クレジットカード作成、ローンを組む、賃貸物件の契約などです。

私はFIRE後に賃貸物件の契約を行いましたが、銀行の残高証明書を提出し問題なく契約できました。

世間ではFIREを達成された方に対する非難があります。
おそらく嫉妬だと思いますが、何か思うことはありますでしょうか?

FIREの概念やルールを理解した上で非難されている場合は、その意見の中身を聞きたいと思います。

よく分からず妬みで非難している場合は、世の中そんなものだと思って特に気になりません。

私は人の投資手法や投資判断を聞かれてもいないのに否定する行為は無意味だと考えており、これと同様に、自分と関係のない人の生き方や信念を他人が否定できるものではないと思っています。

FIREはまだ最近できたライフスタイルなので、世間一般に理解されなくて当然だと思いますが、世の中が多様性を認める社会へと変化する中で少しずつ認識されていけば良いと考えています。


以上、かつさんどさんへのメールインタビューでした。

この度はご協力いただきありがとうございました!

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