LINE証券が証券業務から撤退。保有株はどうしたら良い?

1株から株を買えるLINE証券

2024年中に、株式部門を野村證券に移管するとの発表がありました。
LINE証券はFX取引だけが残り、株式サービスは終了します。

LINE証券の取引サービスが終了。今後の手続きの流れ
LINE証券より

LINE証券の口座数は150万口座と多く、何をどうすれば良いのか分からない初心者の方も多いと思いますので、3つの方法を提示したいと思います。

  1. 野村證券にLINE証券の株式を移管する
  2. 移管せず持ち株を売却し出金する
  3. 続報を待ってから考える(7/12 続報を追記)

ちなみに、カブスルは移管を考えておらず、2023年6月中に持ち株を売却し、LINE証券の口座から出金し銀行へ振込みました。

野村證券にLINE証券の株式を移管する

LINE証券は、LINEと野村ホールディングスで共同開発されたスマホ証券です。

LINE証券の取引サービスが終了するにあたり、野村證券へ株式の移管手続きが開始されます。

なお、移管とは持ち株を他の証券会社へ移すことです。

  • 保有している株式
  • 保有している投資信託

移管手続きの方法は現時点(7/12)では発表されておらず、今後、移管方法が具体的に案内される予定です。

LINE証券の移管手続きの案内
LINE証券より

2023年秋以降、移管手数料が無料になる予定

本来、LINE証券では他の証券会社に持ち株を移管する際に、税込 1,100円の手数料が発生しますが、今回の移管は同社都合のため、2023年秋以降に移管による手数料を無料にする対策を行うようです。(続報待ち)

移管を選択される方は、姉妹サイトのマネーの達人の記事も参考になると思いますので、ご確認ください。他社へ移管する方法も紹介しています。

野村證券の単元株の取引手数料

野村證券のネット取引である「野村ネット&コール」と本・支店取引の売買手数料です。

株式委託手数料(税込) / 2023.7.12時点
コ-ス 10万円 30万円 50万円 100万円
野村ネット&コール
(ネット取引)
152円 330円 524円 1,048円
本・支店
(店頭取引)
2,860円 4,290円 7,150円 12,188円

こちらの手数料は単元株(100株単位)での売買による手数料になります。

単元未満株はまめ株の手数料が適用される??

野村證券にも単元未満株サービスの「まめ株」というサービスがあります。

オンライン取引による取引手数料よりも、手数料がやや割高のサービスとなります。

  • まめ株の売買手数料(税込)= 約定金額×1.100%
  • 最低売買手数料(税込)は、550円

保有株数が1株や2株と少ない場合、売却時に手数料負けする可能性もあります。

なお、LINE証券で移管された単元未満株の取引手数料が、まめ株の取引手数料と一緒になるのかは続報を待たないとまだ分かりません。

移管せず持ち株を売却し出金する

カブスルはLINE証券の保有株がほとんどないのと、野村證券の移管が直観的に面倒であり、移管後の手数料も高くなりそうと判断したので、保有株を売却し、銀行口座へ振り込みました。

また、IPOの抽選資金用にそこそこの金額を入金していたので、それを出金したいというのもありました。一連の流れは下記の通りです。

ワンポイント

  1. LINE証券の持ち株を売却する
  2. LINE証券から銀行へ振り込む

LINE証券の持ち株を売却する

カブスルはIPOの抽選資金に資金を回そうと出金を急いでいた為、持ち株をすべて売却しました。

LINE証券では株式の売買に手数料が発生しますが、いちかぶ取引の売却時スプレッド、および現物取引の売却時手数料は2023年7月24日(月)より無料化されるようです。

LINE証券の売却時手数料無料化
LINE証券より

保有株が多い方や手数料を節約されたい方は、手数料の無料化を待ってもいいかもしれません。

なお、1株から株を買える単元未満株サービス「いちかぶ」が魅力的ですが、他の証券会社でも1株から単元未満株を購入できます。

単元未満株では購入資金を安く抑えられる!

カブスルのメイン証券会社のマネックス証券SBI証券では、単元未満株の買付手数料が無料となっています。

なお、株主優待の長期保有特典を維持する目的で1株などを保有している方は、先に他の証券会社で1株購入してから、LINE証券の持ち株を売却するのがおすすめです。

LINE証券から出金口座(銀行)へ振り込む

LINE証券の出金方法は3通りです。

  • LINE Payへの出金(無料)
  • 出金口座への振込(無料)
  • 他サービスの口座への振替出金

LINEPayへの出金は即時に反映され、出金口座(銀行などの金融機関)への出金は15時までの受付で翌営業日、それ以降の受付で翌々営業日になるようです。

参考:カブスルは出金の流れで失敗した

わたしはLINE証券からLINEPayに出金し、LINEPayから銀行口座へ出金したんですが、LINE証券から直接 銀行口座へ出金できるよ!(手数料も無料)とTwitterで教えて頂きました。

LINEPayを経由したので、余計な手間と手数料がかかってしまいました・・(汗)

ちなみに出金処理をした際に、何故、LINEPayの出金になったのかは分かりません。口座開設したときに、そのように設定していたのかも。(どこに出金するかの選択は出てこなかったはず)

わたしと同様に、LINEPayに出金された方は、次の手順で銀行口座に出金できます。手数料がかかりますが・・。

LINEPayから金融機関へ出金を行う

カブスルはLINEのトーク画面の下メニューから「ウォレット」を選択しました。

ウォレットから送金を選択

送金方法の選択画面に。
口座に振込を選択し、口座情報を登録。

送金方法の選択画面

振込情報を入力し、確認します。

LINEの友達同士であれば振込手数料は無料ですが、銀行振込の場合、税込176円の振込手数料が発生します。

振込情報を入力し確認

なお、本人確認が終わっていない場合、一日の送金金額の上限は10万円となるようです。スマートフォンで本人確認を行えば、上限金額が100万円になるよう。

LINE証券の移管まとめ

LINE証券の突然の証券業務の撤退の告知で、投資初心者は困っているかなと思います。

分からないと何も行動しないと、LINE証券の持ち株は野村證券へ自動的に移管されます。

移管後の野村證券の管理が不安な方や取引手数料が心配な方は、LINE証券内で持ち株をすべて売却し、他の証券会社で株を買いなおすのが個人的なおすすめです。

また、LINE証券から野村證券への移管による続報は今後、続々とでてくると思いますので、続報を待ってから行動されるのも良いと思います。

最後に愚痴を。
LINE証券の証券業務の撤退・・・。迷惑ですよね。

個人的には、初心者向けサービスをうたっておきながら、「取引手数料は無料だよ!!(でも、スプレッドはかかるけどね)」というサービス内容が嫌いでした。スプレッドは実質的な手数料。

アプリ自体は使いやすかったので、取引手数料で変にごまかさず、本当の意味で初心者向きに制度設計していれば、成功したんじゃないかなぁと思っております。残念。

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