利益は値上がり率だけでなく投資金額でも決まる
株式投資では「10倍株を見つけたい」「テンバガーを当てたい」という話をよく聞きます。
もちろん、10倍株を当てられたら大きな利益になります。
ただし、株で得られる利益は値上がり率だけで決まるわけではありません。
利益は、値上がり率と投資金額のかけ算で決まります。

10倍株にこだわるより、過去の業績やチャートを見て、2倍になる可能性が高そうな銘柄にロットを張るほうが、現実的な投資になることも多いと思っています。
目次
テンバガー(10倍株)は投資家の夢
テンバガーとは、株価が10倍になる銘柄のことです。
たとえば、株価1,000円で買った株が10,000円になれば10倍株です。
100株買っていれば、投資額10万円が100万円になります。
- 1,000円×100株 = 10万円
- 10,000円×100株 = 100万円
- (10,000円-1,000円)×100株 = 90万円
10万円の投資で90万円の利益。
これは、とても魅力的です。
ただし、テンバガーはそう簡単に見つかるものではありません。
さらに、株価が2倍、3倍になった途中で売らずに、10倍まで持ち続けるのも簡単ではありません。
利益は値上がり率だけでなく投資金額でも決まる
株式投資の利益は、ざっくり言うと次の計算で決まります。
利益 = 投資金額 × 値上がり率
つまり、どれだけ株価が上がったかだけでなく、いくら投資したかも大事です。
株価が10倍になる銘柄を少しだけ買うより、株価が2倍になる可能性が高そうな銘柄を多めに買った方が、利益が大きくなることもあります。
ここで大事なのは「10倍株を否定する」という話ではありません。
10倍株だけにこだわらず、2倍を狙える銘柄にしっかりロットを張る考え方もある、という話です。
10倍株100株と2倍株1,000株を比較してみる
株価1,000円の銘柄で比較してみます。
10倍株を100株買った場合、利益は90万円です。
一方、2倍株を1,000株買った場合、利益は100万円になります。
| ケース | 株数 | 投資額 | 売却額 | 利益 |
|---|---|---|---|---|
| 10倍株 | 100株 | 10万円 | 100万円 | 90万円 |
| 2倍株 | 1,000株 | 100万円 | 200万円 | 100万円 |
この比較では、10倍株を100株買うより、2倍株を1,000株買った方が利益は大きくなります。
もちろん、投資額は10万円と100万円で大きく違います。
ただ、ここで見てほしいのは、利益は値上がり率だけではなく、ロットによっても大きく変わるという点です。
さらに2倍株2,000株なら利益はどうなる?
さらにロットを増やして、2倍株を2,000株買った場合も見てみます。
| ケース | 株数 | 投資額 | 売却額 | 利益 |
|---|---|---|---|---|
| 10倍株 | 100株 | 10万円 | 100万円 | 90万円 |
| 2倍株 | 1,000株 | 100万円 | 200万円 | 100万円 |
| 2倍株 | 2,000株 | 200万円 | 400万円 | 200万円 |
2倍株を2,000株買うと、利益は200万円になります。
10倍株100株の利益90万円と比べると、利益額は2倍以上です。
株価が10倍にならなくても、投資金額を大きくできる銘柄であれば、利益額は十分に大きくなります。
投資では「何倍になるか」に目が行きがちですが、「どれだけ買えるか」も同じくらい大事です。
なぜ私は「当たる確率」を重視するのか
テンバガーを狙う投資も面白いです。
ただし、テンバガー投資には難しい点があります。
- 10倍になる銘柄を見つけるのが難しい
- 本当に10倍になるまで時間がかかる
- 途中で2倍、3倍になった時に売らずに持ち続けるのが難しい
- 期待だけで買うと、株価が大きく下がることもある
一方で、2倍株であれば、テンバガーより現実的に探せることがあります。
ワンポイント
- 業績が伸びている
- 利益率が改善している
- 株価が過去の高値から大きく下がっている
- 配当や優待があり、下値の支えがある
こうした銘柄の中から、2倍になる可能性が高そうなものを探す。
その銘柄に、ある程度まとまった資金を入れる。
私は、10倍株を少しだけ買うより、2倍になる可能性が高そうな銘柄にロットを張る方が、自分には合っていると思っています。
過去の業績やチャートから判断する
2倍株を狙う場合、なんとなく買うのではなく、過去の業績やチャートを確認します。
- 売上や利益は伸びているか
- 一時的な不調で株価が下がっていないか
- 過去の株価水準と比べて割安感はあるか
- 同業他社と比べて評価が低すぎないか
- 配当や優待など、保有しやすい材料はあるか
過去チャートを見て、以前は2,000円だった株が、業績の悪化ではなく相場全体の下落で1,000円まで下がっている。そして、業績回復の見込みもある。
こういう銘柄は、10倍を狙う銘柄よりも、2倍を狙う銘柄として考えやすいです。
もちろん外れることもある
ロットを張る投資は、利益が大きくなる一方で、損失も大きくなります。
2倍になると思って100万円投資した銘柄が、20%下がれば20万円の損失です。
200万円投資していれば、20%下落で40万円の損失になります。
| 投資額 | 20%下落時の損失 | 30%下落時の損失 |
|---|---|---|
| 100万円 | 20万円 | 30万円 |
| 200万円 | 40万円 | 60万円 |
そのため、ロットを張る銘柄ほど慎重に確認する必要があります。
ロットを張る前に確認したいこと
- 業績の悪化が一時的かどうか
- 株価下落の理由を自分なりに説明できるか
- 下がった時に買い増しできる銘柄か
- 配当や優待など、保有を続けやすい材料があるか
- 自分の資産全体に対して、投資額が大きすぎないか
大きく買えばよい、という単純な話ではありません。
大きく買えるだけの理由がある銘柄を探すことが大事です。
まとめ:利益はロットでも変わる
10倍株は投資家の夢です。
私も10倍株を否定するつもりはありません。
ただ、投資で大切なのは「何倍になるか」だけではありません。
利益は、値上がり率だけでなく投資金額でも決まります。
10倍株を100株買って90万円の利益を狙う。
2倍になりそうな銘柄を1,000株買って100万円の利益を狙う。
さらに2,000株買えば、2倍で200万円の利益になります。
どちらが正解という話ではありません。
ただ、10倍株だけにこだわらなくても、利益を大きくする方法はあります。
私は、過去の業績やチャートを見て、2倍になる可能性が高そうな銘柄にロットを張る投資も、現実的な選択肢だと思っています。
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