スカイマーク、上場廃止決定から最終取引終了までの流れ

国内航空3位でありながら、経営不振が続いていた東証1部上場の「スカイマーク」。

自力での経営再建を断念し「民事再生法」を申請する方針を2015年1月28日に固めました。
負債総額は710億円

これにより、3月1日で上場廃止することが決定です。

2020年6月16日に上場廃止したレナウンも同様の値動きをしています。

上場廃止が決まった株は、大体同じ値動きをしますので、参考にどうぞ。
マネーゲーム化され、株価がズルズルと下がりますので、初心者は手出し不要です。

上場廃止で株価はずるずると下げる

上場廃止が決まると、株価はどんどん下がります。

スカイマークに資本を提供する企業が現れれば、事業は回復するかもしれませんが、上場廃止は決定です。上場廃止が回避されることはありません。

東京証券取引所は28日、スカイマーク株を3月1日付で上場廃止にすると発表した。
東京地裁に民事再生法の適用を申請したのに伴う措置で、1月28日付で整理銘柄に指定され、約1カ月の期間をへて上場廃止となる。 by 「日本経済新聞 電子版

整理銘柄とは、上場基準を満たさず、上場廃止が決定した銘柄のことです。

上場廃止後は市場で売れない

株は、証券会社を通じて市場で売買できることにより、取引が円滑に行われます。(流動性)

上場廃止後は、持ち株を市場で売ることができません。

自分で買い手を見つけて、売る必要があります。

よってホルダーの方は、なるべく早く市場で売るのがベストです。

損してでも市場で売りたい方が多いので、株価はどんどん下がっていきます。

100%原資になると株は無価値に

民事再生法を適用された企業が債務超過だった場合、株主の責任も問われます

「100%減資」が決定した場合、既存の株の価値はなくなります。

民事再生法の規定では債務超過が明らかになった場合、原則として株主総会を経ずに100%減資を実行できます。

そのため、通常であれば最低株価である「1円」に向かって株価が下がります。

スカイマークは2営業日連続でストップ安に

スカイマークの株価の推移です。 byマネックス証券

スカイマーク、上場廃止決定後の株価

スカイマークが民事再生法の申請を決めたというニュースが流れてきたのは、1/28の夕方。
その後、上場廃止の報道があり「制限値幅」いっぱいまで売りが集まりストップ安になりました。

  • 1/28 終値:317円
  • 1/29 終値:237円(ストップ安)
  • 1/30 終値:157円(ストップ安)
  • 2/2  始値:32円、終値:19円

このように、株価は上場廃止日に向けて下がっていきます。(最低株価は1円

2営業日連続でストップ安となりましたが、3営業日目(2/2)はストップ安になっていません。
これは、売りたい人が売れるように、特例として値幅制限の下限が解除されたため、売り買いのバランスがとれた32円で始値がついたんです。

・整理銘柄に指定された時

特例として、経営破綻(破産法・会社更生法・民事再生法の申請)や、重大な不祥事が原因で整理銘柄に指定された場合は、 整理銘柄に指定された日の翌々営業日から、下限値幅のみ値幅制限を撤廃する措置がとられる。 この値幅制限撤廃措置は、最初の約定値段が決定された日の翌営業日から解除され、通常の値幅制限に戻される。 wikipedia より

レナウンの場合、報道の翌営業日はストップ安(前日比-30円)。
翌々営業日に値幅制限の解除。安値で前日比-29円まで下落しました。

夜間取引で早く逃げた人達も

スカイマーク株を、取引市場で売買できるようになったのは2月2日。

一方、1月30日にSBI証券の夜間取引(PTS)にて、6,600株が157円で売買されていました。

市場で売れた株価は早くて32円。
SBI証券ではPTSで157円で売れたわけですから、その株価の差額は125円にもなります。

PTSを利用して売却できた方は、損失を少しだけ抑えることができた事になります。

株式投資を行う上での最大のリスクは倒産リスク

株式投資を行う上で、最大のリスクは倒産リスクです。

スカイマークは倒産したワケではありませんが、限りなくそれに近い状態になっています。

スカイマークの経営が苦戦していたのは、これまで報道されていましたが、ANAやJALと業務提携する話もあり、まさか今回のような事態になるとは思いませんでした。

なぜ、スカイマーク株を購入する人がいるのか?

基本的に、上場廃止が決定すると株価は1円に向かって下がっていきます。

ところが、ある程度 株価が下がったところで「買い注文」が入って株価が一時的に回復する場合があります。

  • 2月2日  始値 32円、終値 19円、高値 35円、安値 16円
  • 2月3日  始値 21円、終値 30円、高値 34円、安値 19円
  • 2月4日  始値 31円、終値 28円、高値 38円、安値 25円

これは、上場廃止銘柄によくみられる「マネーゲーム化」です。

短期間で売買の差額で利益を得ようと投機筋が集まり、値動きが激しくなります。

一部、信用売りの決済期限による買戻しもあり。

買い煽りに注意

おそらく、今後 掲示板等には・・・

  • 再上場を期待して保有しよう!
  • 買い手が見つかる期待大だから買おう!
  • 今が割安だ!

といった買い煽りが出てくると思いますが、2010年2月19日に上場廃止した「日本航空(JAL)」の時もそんなことはありませんでした。

日本航空(JAL)は、2012年に再上場を果たしましたが、上場廃止時の株は100%減資により価値は0円となり、再上場時に新たな株を発行しました。つまり、古い株は無価値です。

今回も仮にスカイマークが再上場をすることになっても同様だと思います。

前社長も持ち株を処分

2/6に衝撃のニュースが飛び込んできました。

スカイマークの西久保慎一 前社長が今月2~4日、保有していた1898万株(発行済み株式数の20.78%)を市場で売却していたことが分かった。

(一部、中略)

西久保氏は同日付で同社社長を退任し、その後に売却したことになり、保有比率は30.56%から9.78%に下がった。2~4日の株価でみると5億円前後で売却した計算になる。
by 「日本経済新聞 電子版

民事再生法を申請した日(1/28)に社長を退き、有森正和取締役が同日付で社長に就任しました。これにより、前社長の西久保氏は無職になり、市場で持ち株を大量処分したようです。

衝撃的ですね・・・。

ただし、2015年1月には不足している社員の給与を個人資産にて貸出した事もありますので、当時はなんとか会社を持ちなおそうと必死だったようです。

その後2/19までに 持ち株はすべて市場で売却。(大量保有報告書)

最終取引日の株価の値動き2015.2.27

スカイマークは2015年2月27日(金)に 東証一部での取引を終了しました。

最終取引日までの10日間の値動きです。 by SBI証券

スカイマーク、最終取引日、10日間の株価の動き

参考までに

2020年6月に上場廃止したレナウンの10日間の値動きです。
最終日の終値は4円でした。

スカイマーク、最終取引日、10日間の株価の動き

スカイマークのようなマネーゲームもなく、ズルズルと株価を下げて終了しました。

上場廃止決定後の株価の動き

スカイマークの上場廃止決定後から、最終日まで株価の動きです。 byマネックス証券

スカイマーク、上場廃止決定後の株価

マネーゲーム化や100%原資を避けられるかもといった思惑により、株価は2/18に高値44円をつけています。

・・・が、2/27の取引最終日の終値は15円となりました。

2020年6月に上場廃止したレナウンの3ヵ月チャートです。

レナウンのチャート

マネーゲーム化が多少はあったものの、基本的には右肩下がりで最終日の終値は4円です。

スカイマーク上場廃止の感想

繰り返しになりますが、上場廃止決定後の株価の動きはマネーゲーム化が進み、乱高下が激しくなってきますので、初心者は手を出さないようにしましょう!

ホルダーの方も上場廃止銘柄は基本的に売りが正解です。

掲示板等の買い煽りの言葉に惑わされないようにしましょう。

ほかの上場廃止銘柄も同様の値動きをするので、ご注意を。

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