株主優待タダ取りの手数料やリスクは?

これまでに株主優待タダ取りのメリットを説明してきましたが、優待タダ取りで発生する 「手数料等」と「リスク」について説明します。

つなぎ売りにかかる手数料

つなぎ売りにかかる手数料はこちらです。
※一般的に「株主優待タダ取り」と説明されますが、下記の手数料がかかりますのでタダではありません。

売買手数料

取引の売買に関する手数料です。

信用取引の貸株料

信用売りでは、株を借りている日数分の貸株料が発生します。

配当相当額の支払い

信用売りでは、予想配当情報に基づき配当金の相当額を支払います。
※ただし、現物株の配当金収入があります。

逆日歩(品貸料)
要注意!

制度信用取引の信用売りにて、株を借りている日数分の貸株料が発生します。
※高額の手数料になる場合があり要注意!
 回避する方法もあり最後に説明しています。

売買手数料

手数料

こちらは、株式を取引きする際に発生する売買手数料です。
「現物買い」と「信用売り」の売買手数料が発生します。

信用取引の貸株料

信用売りは証券会社より「株」を借りて取引を行います。
証券会社より借りている株に関して「借りた日数分の貸株料」が発生します。

貸株料が年利3%で100万円の株を借りた場合、1日につき、

貸株料(一日)= 100万円 × 3% ÷ 365(日)= 82.19178・・

約82円が1日あたりの貸株料となります。

貸株料は受渡日ベースで計算されます。
土日や祝日をはさんだ場合、その日数分も貸株料が発生します。

配当相当額の支払い

信用売りをしている場合、信用買いをしている人に対して「配当金相当額の支払い」をする必要があります。

ただし、つなぎ売りの場合は現物買いをしているので、そちらで配当金を頂けます。

つまり、現物買いで配当金を頂いて、信用売りで配当相当額を支払っていますので、実質的な負担はほぼありません。(現物株で頂ける配当金と配当相当額の支払い金額の差額が実質負担)

  • 配当金:1,000円の収入
  • 配当相当額の支払い:1,000円の支出

両者の差額は0円となるはずですが、収入に関しては20.315%の税金が発生します。つまり、

ワンポイント

  • 配当金:1,000円の収入
    • 1,000円 × 20.315% = 203円が税金へ。
    • 1,000円 - 203円 = 797円が実質的な配当収入に。
  • 配当相当額の支払い:1,000円の支出

よって、税金分(20.315%)の 203円が実質的な差額となります。

補足ですが、損失など取引口座の状況により、配当収入で納めた税額が還付される場合があります。

逆日歩(品貸料)

信用取引には大きく分けて二種類あります。

「制度信用取引」を利用している場合、信用売りをしている銘柄が株不足になると、追加のレンタル料金(逆日歩)が発生する場合があります。

信用売りが多くなる銘柄(優待銘柄)ほど逆日歩は高額になりやすく、結果 思わぬ手数料が発生してしまう場合があります。

こちらの逆日歩が、優待タダ取りを狙う「つなぎ売り」において最大のリスク要因となります。

逆日歩による大損の事例

逆日歩によりコストが高くなった失敗事例です。2017.3月の株主優待

  • アドアーズ
    株主優待:120分ボディコース(2万2千円相当分)のチケット2枚
    逆日歩:24円 × 3,500株(優待獲得株数)8万4千円の逆日歩が発生!
  • ココスジャパン
    株主優待:食事優待券1,000円と飲食代割引カード(5%)
    逆日歩:105円60銭 × 100株(優待獲得株数)1万560円の逆日歩が発生!
  • 中央魚類
    株主優待:市価3,500円相当の水産物
    逆日歩:23円40銭 × 1,000株(優待獲得株数)2万3,400円の逆日歩が発生!

どれも得られる株主優待よりも、大きなコストがかかっております・・・。

逆日歩は回避できる!!

ここまで説明すると、不安になるかと思いますが、

ワンポイント

逆日歩(品貸料)は 「一般信用取引」では発生しません!

つまり、一般信用取引で信用売りをできる証券会社にてつなぎ売りを行えば、最大のリスク要因である逆日歩の心配はなくなります。

※一般信用取引の貸株は証券会社が用意します。
証券会社が品貸料を要求していないので、逆日歩(レンタル料金)が発生しません。

株主優待タダ取りに発生する手数料まとめ

株主優待タダ取りに発生する手数料です。

項目

おすすめ
一般信用取引
制度信用取引
売買手数料 発生する
信用取引の貸株料 発生する
現物と信用の配当金の差額 発生するが還付される場合もあり
逆日歩(品貸料) 発生しない! 発生する
場合によってはかなり高額に・・・。

カブスルが実際に優待タダ取りをした際の手数料

2016年に行った際の手数料です。

2020年現在は、各証券会社の手数料と金利の引き下げ合戦がはじまっており、この当時よりかかるコストは安くなっています。

株主優待 手数料
合計
現物
手数料
信売
手数料
貸株料 配当金
差額
イオン
オーナーズカード(3%還元)
705円 194 193 34 284
J.フロント リテイリング
買物優待カード(10%割引)
741円 257 193 27 264
ノエビア
2,000円の自社グループ商品
570円 293 206 71 0
ダイドードリンコ
3,000円の自社グループ製品
1,640円 525 388 118 609
ユナイテッド・アローズ
15%割引券×2枚
1,878円 270 376 54 1,178

J.フロント リテイリングは、10%の割引がある買物優待カードなので、7,410円以上のお買い物をすればお得になります。

2018年に株主優待カードを利用して、実際にお得になった金額は・・・

優待カードにより3万円以上お得に!

3万3千円以上!になります。

上記の画像では利用後残高が16万4,000円になっています。
年間の上限が50万円ですので、利用額は33万6,000円。

優待カードにより10%割引されますので、これまでに3万3千円の割引があったことになります。

惣菜コーナーや菓子などのコーナーでも利用でき、かなりお得なカードです。

参考までに

上記で紹介している実例は ほんの一例です。
株主優待のタダ取りはブログにて随時、紹介しています。

(参考)株主優待は厳密には雑所得

株主優待は課税対象で「雑所得」となります。

特定口座 源泉徴収ありで取引をしていると、証券会社が売買の差額の利益や配当金から税金を代わりに徴収しています。

一方、株主優待については、徴収していません。
厳密には自分で申告をする必要があります。(給与所得以外の所得が20万円以上の場合など)

株主優待の価値というものはあいまいで、「クオカード 500円」のように金額がハッキリしたもの以外は、金額の算出は難しいです。(お米など)

投資家も税務署側も、正確な金額の算出は難しく、「株主優待による脱税」といったニュースはこれまで聞いたことがありません。

株主優待は、「投資の対価としてのオマケ程度のもの」と認識されていますが、優待タダ取りを過剰に行い、年間で大きな利益額となるような場合は、税理士さんに相談されるのが無難です。

誰が株主優待でどのくらいの経済的利益を受けたかを、税務当局が正確に把握することはかなり困難です。こうしたことから、株主優待に対しての課税は事実上できていないのが実態です。

ただ、課税のルールからすれば、株主優待も所得税や住民税の課税対象となると考えられます。

引用:知ってた?株主優待品は税金がかかる!?(トウシル)


次項では、「株主優待のタダ取り」を行うなら ぜひ利用したい 一般信用取引で信用売りができる証券会社を紹介します。

姉妹サイト

ゆうかぶ

株主優待を主婦目線で詳しく紹介している姉妹サイト「ゆうかぶ」でも株主優待を検索できます。

1,000社以上ある株主優待から、主婦向きや家族向きの株主優待など目的別に探せます。また、主婦目線で株主優待のお得な買い方などを詳しく紹介しています。

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