受渡日とは?売買の3営業日後に決済される日
受渡日とは、約定日を含めて3営業日後の注文が決済される日です。
私たちは証券会社で株を購入したり、売却したりしているわけですが、実は約定した日(注文が完了した日)に、購入した株を手に入れたり、売却した日に現金が入金されているわけではありません。
注文が完了した日(約定日)を含めて、3営業日後に注文が決済されます。
- 買いの注文なら、株式が入庫されます。
- 売りの注文なら、証券会社の口座に現金が入金されます。
証券会社のポートフォリオには、購入した株がすぐに「保有株として表示」されます。
また、株を売却した際は「買付余力」が増えているので、すぐに決済が完了しているかのように思われますが、厳密には上記のように3営業日後に決済されます。
目次
株を売買したら3営業日後に決済される
株を購入(売却)してから、受け渡しが行われるには約定日を含めて3営業日かかります。
3日後ではなく、3営業日後になります。
土日や祝日はカウントしません。
ややこしいので、先に解説しておきますが下記になります。
- 株を購入した場合。
- 証券会社:すぐに保有銘柄として表示される。売却も可能。
- 手続き上:実際には、3営業日後に株主として株主名簿に登録される。
- 株を売却した場合。
- 証券会社:すぐに買付余力として表示される。株の購入に利用も可能。
- 手続き上:実際には、3営業日後に証券会社に売却代金が入金される。
いいかえれば、証券会社が売買をスムーズにできるように立て替えているようなカタチになります。
1. 株を購入した場合の受渡日
株を購入した場合の受渡日です。
- 証券会社:19日に保有株として表示される。株の売却も可能。
- 受渡日:受渡日は21日。株主となり株主名簿に記載されるのも21日。
注意点としては、配当金や株主優待をもらいたい場合。
権利確定日の当日に株を購入しても株主になれません。
3営業日前の権利付き最終日に購入する必要があります。
2. 株を売却した場合の受渡日
株を売却した場合の受渡日です。
- 証券会社:19日に買付余力として売却分が増える。株の購入に利用も可能。
- 受渡日:受渡日は21日。売却分を出金できるのも21日以降になる。
注意点としては、証券会社から出金したいとき。
買付余力と出金可能金額は違います。
詳しくは下記で紹介していますが、証券会社から出金できるのは受渡日以降になります。
3. 株式を売却した場合の受渡日 (土日を挟む場合)
土日や祝日は3営業日にカウントされません。
買付余力と預かり金(出金可能額)の違い
証券会社に表示される、「買付余力」と「預かり金(出金可能額)」は違います。
下記、マネックス証券の口座管理画面です。
- 「出金可能額」や「お預り金」
口座から出金することができる金額です。
株を売却してから3営業日後に出金できる - 「買付余力」(買付可能額)
株を購入することができる金額です。
株を売却したらすぐに反映される。
しつこいようですが、株を売却した資金を出金できるのは、3営業日以降です。
また、株を売却した資金はすぐ次の株を購入する資金にできます。(同一銘柄、同一資金は不可)
証券会社から出金したいときは余裕を持つ
証券会社からお金を引き出す際は「お預り金」や「現金残高」を確認しておきましょう!
今日、50万円の株式を売却して明日 買う予定の車の頭金を払おう!
と思っていても、株を売却してから出金するまでは、約定日を含めて3営業日かかります。
直前に株を売却しても受渡日が来るまでは証券会社に入金されず、出金処理ができません。
現金が必要になるのが事前に分かっている場合は「3営業日」日数がかかるというキーワードを忘れずに余裕を持って取引をするようにしましょう(  ̄∇ ̄)
(参考)2019年7月16日から1営業日早まった
2019年7月16日から受渡日は1営業日早まりました。
(以前は4営業日かかりました)
理由としては、受渡日を早めることにより未決済残高を減らすなどして、決済リスクを低減させることが狙いとなります。
私たちにはメリットでしかありませんね。
アメリカ・欧州等の海外市場は、受渡日は取引日から起算して3営業日目(T+2日)です。
証券会社で3営業日後または2営業日後と説明が違うのは?
金融機関により、受渡日は3営業日後または2営業日後と書かれていますが、起算日の違いによって多少ズレています。
- 受渡日は3営業日後。← こちらが多い
約定日(取引日)を含めて、3営業日後 - 受渡日は2営業日後。
約定日(取引日)を含めないで、2営業日後
なお、カブスルでは日本証券業協会の説明に合わせて、約定日を含めて3営業日後としています。
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