株主総会とは?
決算後に行われる「株主総会」についてご説明致します。
なんとなくお堅いイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
目次
株主総会では何を行うの?
株主総会では主に下記の事柄が行われます。
- 事業報告
- 監査内容の報告
- 議案についての承認
- 質疑応答(株主総会の華)
- 懇親会
事業報告
株主総会は決算後に行われ、事業報告が行われます。
また、来期の目標や配当金についての報告なども行われます。
監査内容の報告
監査法人から監査の内容が報告されます。
監査で決算の会計業務が正しく行われているかチェックします。
議案についての承認
株主総会では議案について、株主の承認を得て決定事項を取り決めます。
株主は、1単元(100株)につき1票の議決権を保有しています。
- 定款の変更
- 取締役・監査役の選任
- 会社の解散・合併
- M&A(企業買収)による防衛策の発動の許可
- 新株予約権やストックオプションの発行
これらの議案に対し、「賛成」「反対」の議決権を行使し、多数決により採決します。
株主総会に参加できない方には書面が送られてきた際に議決権が同封されていますから、そちらに記入・郵送して議決権を行使することもできます。
最近は、送付されてくる議決権にQRコードがついており、スマホでカンタンに議決権を行使できるようになりました。
ちなみに、議決権を行使しない場合、すべて「賛成」と判断されます。
参考までに
余談として、個人投資家はほとんど関係ありませんが、
議決権の1%以上を保有するなどの条件を満たせば「株主提案」を行うことができます。
村上ファンド代表「村上氏」が行っていた「モノいう株主」がまさにそうでした。
- 配当の増額(増配)を要求する。
- 取締役の選任を要求する。
これらの要求も議決権により多数決で決まります。
質疑応答(株主総会の華)
株主総会では 株主による質疑と応答が行われます。
質疑とはいわゆる会社に対する「ツッコミ」。
経営側がどのように返答できるのか?も見どころの一つになります。
たとえば、下記のような質問があります。
- 配当性向が同業他社に比べて低い。
- 5年後、10年後のビジョンは?
- 女性の役員が少ないんですけど?
参考までに
個人的にこれまで見た面白い質問です。
- 配当金を増やしてください。昨年も同じ質問をしました。検討しますと言っていましたが、どうなりました?
- 近くの店舗に通って顔見知りになった。年始にお店に行くとスーパーも休業しているので客がいない。従業員も休みたいと言っていた。私が株主総会で代わりに訴えると言ってやってきた。
質疑応答は、株主総会の華です。
懇親会
株主総会後に懇親会が行われる場合もあります。
懇親会には経営陣も参加されるようです。
株主総会に出席すると「お土産」がもらえることも
株主総会へ出席すると、お土産を頂けることがあります。
お土産は自社製品や割引券から、菓子類、クオカードまでさまざまです。
このお土産 目当てで株主総会へ出席される方もいらっしゃるようです。
株主総会は参加した方がよい?
上場するほどの企業がどういう理念や成長戦略を持って経営しているのかを知る良いキッカケが株主総会になります。
もちろん、手土産や懇親会目的で参加されるのも良いと思います。
経営陣の雰囲気などを知る良い機会にもなりますので、株主総会はできれば出席された方が面白いかなぁと思います。
カブスルは北海道在住なので参加機会が少ないですが なるべく出席しています。(ブログ)
ちなみに株主総会の出席は普段着で大丈夫です。正装して行く必要はありません。
株主総会に出られる人は?
株主総会に出席できるのは議決権を保有している「株主」が出席できます。
株主には書面にて株主総会への招待状が届きます。
株主権利を得られる権利確定日までに1単元以上の株を保有することにより、株主総会へ参加することが可能になります。
株主権利とは、配当金や株主優待、議決権の行使、株主総会への参加などの株主の権利です。
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