ディフェンシブ銘柄とは?
サブプライムローン問題より、上場企業の株価が軒並み下がり「ディフェンシブ銘柄」という単語が良く聞かれるようになってきました。
では、このディフェンシブ銘柄とは何でしょうか?
言葉の響きからなんとな~く掴めると思いますが、 ディフェンス(守る)という意味合いがあります。
- 景気動向に左右されにくい
- 安定的な業種である
銘柄のことを指します。
ディフェンシブ銘柄の種類
上記、2点の特徴から「生活必需品」が挙げられます。
- 電気、ガス
- 食料品
- くすり
- 交通機関
これらに関連した銘柄がディフェンシブ銘柄に当たります。
景気が悪いからと言って、利用しないことはない銘柄たちです。
電気 | 東京電力、中部電力、関西電力、中国電力、東宝電力、九州電力 など ※福島原発事故以来、株価は不安定です。 |
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ガス | 東京ガス、大阪ガス など |
食料品 | 日本ハム、アサヒビール、キリンホールディングス、伊藤園、 味の素、日清食品、JT など |
くすり | 武田薬品工業、アステラス製薬、中外製薬、エーザイ、大正製薬など |
鉄道 | 東武鉄道、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、小田急電鉄、 東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道 など |
ディフェンシブ銘柄は完璧?
安定的な業種で、売買も安定しています。
つまり、急騰することもありませんが、急落することもありません。
「配当」などのインカムゲインを求めるのには向いてますが、「売買の差額」で利益を得るキャピタルゲインを求めるのには不向きです。
不景気時や投資家が投資対象を選べない状況にある際に、安定を求めてディフェンシブ銘柄が買われやすくなります。
よって、不景気時に人気が高くなるのがディフェンシブ銘柄の特徴です。
サブプライムローンとは?
アメリカにおける 「信用度の低い借り手への融資」 のことを指します。
信用度が低い人に貸すので金利は高くなります。
貸した金が返ってこないリスクもあるので当然ですね。
日本で言えば「高利貸し」の消費者金融みたいなものでしょうか。
信用不安になった理由は?
今回、問題になっているのはサブプライムローンを利用している住宅ローンです。
信用が低いので「土地」を担保として資金を借りていました。
資金を回収できなくても土地を売却すればある程度の回収ができていた為です。
ところが、順調に上がっていた住宅価格の上昇が止まり、サブプライムローンを利用した住宅ローンの返済ができなくなってしまう人が増えてきました。
サブプライムローンの債権を商品化した金融商品がありましたが、 「回収する予定のものが回収できない」 ことにより、上記の金融商品の価格が下落し、投資していたファンドや金融機関が多大な損失を出したり破綻したりしました。
他の金融機関やファンドまで損失を出しているのではないか?という不安が投資家の間で広がっていったのが今回の信用不安となります。
なぜ市場に影響を与えたのか?
サブプライムローンの債権はさまざまな金融商品に組み込まれています。
対象の金融商品を購入している企業や個人がサブプライムローン問題を嫌気し、対象金融商品の売却をはじめた為だと言われています。
アナリストにより、こちらの問題は「短期化」「長期化」と意見が分かれます。
つまり、結局は自分の投資判断で見極めるしかないようです。
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