株式投資で損切りすべきタイミングとは?

株式投資をするときには、値下がりのリスクが必ずついてまわります。

そのようなときに重要な要素となるのが「損切り」です。

人間心理として、どうしても損切りすることに抵抗感を持ってしまうものですが、損切りを上手にできないと、どんどん損失が膨らんでしまいます。

株式投資を成功させるためには、損切りを上手に行うことが必須です。

今回は、株式投資で損切りをすべきタイミングについて、考えてみましょう。
損切りは利益を出すためにも大切なことですので 長文となっております。

損切りとは「損失確定」のこと

損切りとは、購入した株が下落し含み損が膨らんだ際に、売却して損失を確定させることです。

株価が下落基調の場合、そのまま保有を続けると損失が拡大する一方です。
そのようなとき、一定の損失額で売却し、損失をそのときの金額で確定させるのが「損切り」です。

売る(切り捨てる)ことによって それ以上の損失を防ぐので「損切り」といいます。

参考までに

保有している株式に損失が出ていることを「含み損」といいます。
この時点では損失は確定していません。下記で触れますが損失を確定するメリットがあります。

損切りのメリット

損切りのメリットは、ずばり「それ以上 損失が膨らまずに済むこと」です。

株式の価値が下がると、どんどん含み損が大きくなっていきます。
適当なところで損切りをしないと、損失が膨らむ一方です。

例として三井物産の株価チャートをマネックス証券で見てみましょう。

損失が膨らんでいく

高値圏である2,100円あたりで購入した場合、株価の下落が始まった時点で損切りを考慮しておきたいです。特に、上記の三井物産の場合は急激に株価が上がっていき上昇の勢いが強かったことがチャートから見てとれます。

急激に上昇する株価は急落しやすくもあります。
2,000円を切ったら損切りをすると決めておけば、その後の1,820円まで株価が下落することもありませんでした。(結果論ですが)

早期に損切りをしておけば、損失の拡大を抑えられ 損害額を小さく抑えることができます。

また、損切りをすると、株を売却するので資金が手元に戻ってきます

そのお金を使って新たな株式などの投資商品を購入し、値上がりによる利益獲得を目指すことが可能となります。このように、損切りによって手元資金の回転を促す効果も狙えます。

その他にも、他の株式で利益が出た場合に損益通算を行いトータルの利益額を減らし節税にも繋がります。

参考までに

例として年間で2つの株式を売却したとします。

  • A株で30万円の利益確定。
  • B株で10万円の損失確定。

トータルでの利益は20万円。税金は約20%ですので 納税額は4万円になります。
もし、損失確定しなければ利益3万円の約20%で納税額は6万円になります。

損失の確定により税金が2万円安くなりました。

ワンポイント

損切のメリットは下記の3点です。

  1. 損失の拡大を抑えられる。
  2. 資金が手元に戻る。
  3. 他の利益と損益通算し節税になる。

損切りのデメリット

損切りのデメリットは、損失が確定してしまうことです。

もしも損切りしなければ、その後にその株が上昇に転じ、損を取り戻せる可能性があります。
しかし早期に損切りしてしまったら、その後の値上がり益は狙えません。

特に、いわゆる「底値」で損切りしてしまったら、大きな損をしてしまいます。

やみくもに損切りをすると損失しか生まれないので、損切りをするときには、タイミングの見極めが非常に重要となります。

例として三井物産の株価チャートをマネックス証券で見てみましょう。

株価が戻ったかも

底値圏の1,800円あたりで損切りをした場合、株価が2,100円あたりまで戻ってきていますので、戻ってきてから損切りすれば、損失額が抑えられて良かった!と思われると思います。

ただし、これは結果論で2,100円まで戻すとさらに上昇すると思って保有する可能性があります。

チャートを見ると再び1,800円まで下落しておりますので、ベストは2,100円での売却・・となりますが、それほど 見事に売却できることは そうそうありません。

ワンポイント

損切りのタイミングの見極めは非常に難しく、完璧にできる人はおそらく一人もいません。
大体、ほど良いタイミングで損切りができればOKです。

損切りをした際はタイミング的に成功したかどうか分からず、のちのちの結果論として成功したかどうか分かります。

脱初心者!損切りのタイミングは非常に重要

株式投資を成功させるには「損切り」のタイミングが非常に重要です。

株式投資をしていると、どうしても購入した当初の思惑から外れて 株価が下落してしまうことがあるものです。

  • 早期に見切りをつけて損切り
    損失を最小限に抑えることができる。
    反発の可能性が残っていたかもしれないが、次の投資に頭を切り替える。
  • いつまでも損切りできずにずるずると株式を保有
    反発しないと損失が大きく膨らんでいく。
    また、投資資金が凍結される。損失が大きくなるほど売りづらくなる。

上記で損切りのメリットとデメリットを説明させて頂きました。

損切りのタイミングは難しいんですが、上手に損切りができる人は、株式投資で大きな損を出しにくく、利益を獲得しやすくなります。

また、脱初心者の第一歩が損切りの決断になると、私は思います。

ワンポイント

株価の反発を待つというのは一種の希望になります。
また、反発しない場合は損失がどんどん膨らんでいきます。

株式投資では、大損すると資産が増えにくいので 大損だけは回避する方法、つまり早めの損切りを意識したいものです。

A銘柄の小さい損失は、新たに購入するB銘柄で取り返せばいいんです!

A銘柄で大損すると…B銘柄やC銘柄、D銘柄までかけて損失を取り返さないといけないかもしれません。

人間心理として「損切りは難しい」

株式投資において損切りは非常に重要な要素ですが、実際には「損切りは非常に難しい」です。

人の基本的な心理的傾向として「損を確定させるのは嫌だ」という考えがあるからです。

人はなるべく「自分の失敗を認めたくない」と考えますし、「できるなら損をせずに取り戻したい、価格が上がってほしい」と願ってしまうものす。

そこで、株価が下落して含み損になっても「このまま保有していたら株価が上がって(戻って) 損失を取り戻せるのではないか?」と考えてしまい、損切りできない人が多いです。

  • もう少し我慢していたら上がるかもしれない。
  • もう少し戻ったところで売ろう。

などと考えているうちに、実際には株価がどんどん下落して損失が大きく膨らんでしまいます。

株式投資をするときには、「自然な人間心理に任せると、損切りできない」ことを頭に置いて、自主的に強制的に損切りをするためのルール作りをする必要があります。

ワンポイント

管理人は2004年から株式投資を行っていますが、そんな管理人でも損切りは精神的にイヤな作業です。

なるべく精神的負担を下げる方法として、損切りと利益を確定を同時に行う方法をとっています。ご参考までにどうぞ。

損切りの基本的なやり方

損切りの判断は投資初心者脱出へのカギとなりますが、初心者がその判断を手掛かりなしにするのは難しいです。

そこで、いくつかの損切りの判断ポイントをご紹介させて頂きます。

投資の経験を通じて自分なりの損切りの判断ポイントが見つかってくると思います。
初心者のうちは少額から投資を行いましょう。

損切りの株価を決めておく

人間の自然な心理に刃向かって 損切りするのはとても難しいです。

そこで、お勧めの方法として「損切りする株価を決めておき、機械的に売却する」という方法があります。

「〇%以下になったら必ず売却して損切りする」というマイルールを事前に設定することで、株価の下落時にいろいろと迷わずに済みます。

たとえば、ある株式を購入するときに、その株式の性質や将来性、購入価格などを元に「元本の〇%以下になったら損切りする」と定めておき、実際にそこまで価格が下がったら「必ず売却」するのです。

参考までに

損切りルールを何%以下に設定するかは、その人の投資スタンスや投資商品の性質によって異なるので、一概には言えません。

リスクをほとんどとらずに投資するタイプの方の場合なら2%程度に設定することもあるでしょうし、バランス型ならば5~10%、ハイリスク・ハイリターン型なら20%程度などに設定することが考えられます。

パーセンテージではなく「金額」による損切りルールを定めてもよいでしょう。
その場合には「損失が〇万円なったら売却する」というルールにします。

このように明確な損切りルールを作っておけば、「もう少し持っていたら取り戻せるのではないか?」という気持ちが起こっても、ルールに該当すれば強制的に売却できて(損切りできて)、損失が膨らみにくいです。

ワンポイント

最初に述べたように、損切りしたくない!は「人間の自然な心理」です(苦笑)
管理人もこれまで何度も最初に決めたルールを破り損失が膨らんだことがありました…。

そこで、証券会社の自動注文に任せる方法があります。

機械ですから感情が入らず、決めた株価と注文方法にて確実に売却をします(笑)

管理人のおすすめはマネックス証券
注文の有効期限は30日間と長く、さまざまな自動注文があります。

損切りのラインを下げない

損切りは「損切りのルール設定」が有効ですが、いったんルールを定めても「今回に限っては、もう少しだけ我慢してみよう」などと思い、損切りラインを下げてしまう人がいます。

たとえば損切りラインを5%に定めたときに5%を切ったにもかかわらず、すぐに売却せずに

  • 今回は特別。あと1か月だけ様子を見る。
  • あと1万円までなら下がっても耐えられる。

などと考える場合です。このように損切りラインを下げたくなるのも、先ほど紹介した、人間の「損を確定したくない、失敗したくない」という心理が働いています。

しかし損切りラインを下げてしまったら、せっかくルールを定めた意味がなくなってしまいます。
そこで、どのような例外的な状況があろうとも、いったん定めた損切りルールは絶対に曲げるべきではありません。

心を鬼にして損切りしましょう。(難しければ証券会社の自動注文に任せましょう!)

短期投資の場合の損切りの判断

損切りの判断は「短期投資か?長期投資か?」でも異なってきます。

短期投資において、損切りの判断ポイントは下記になります。

  • 資金をどんどん回転させる必要性がある。
  • 資金の凍結である塩漬け(含み損株の保有)はしない。
  • 損切りの判断に企業業績は関係ない。株式市況全体の動向が大事。

資金の回転が大事

短期投資とは、短期での売買を繰り返すことにより、より大きな利益を目指す投資方法です。

短期投資するときには、近い将来に値上がりしそうな動きのある銘柄に目をつけて購入し、実際に値上がったら売却する、ということを繰り返して利益獲得を目指します。

ただし、短期投資では、値下がりによる損失も大きくなりがちです。また手元の株式を頻繁に入れ替えることによって利益を獲得していく手法なので、損切りも早期のタイミングでどんどん行っていく必要があります。

値上がりを期待して購入した株であっても、下がったら躊躇なく売って損切りして資金に換え、そのお金でまた新たな値上がり益を見込める株式を購入する、ということを繰り返して利益獲得を目指しましょう。

短期投資の場合の損切りは資金の回転に大きく関与します。

塩漬けはしない

塩漬けとは、含み損(マイナス)になっている株の保有を続けることです。

株の保有を続けるということは、売却しないので投資資金が減っている状態です。

短期投資の場合、短期的に売買を繰り返して利益をどんどん積み上げていきますので、損切りできずにズルズル保有するのはかなりのデメリットになります。

  • 損失が膨らんでいく可能性。
  • 投資資金が凍結されて再利用できない!

損切りルールを定めたら、躊躇なくそれを実行することで、効率よく投資を進めていきましょう。

企業業績は気にしない。購入株の動向を見る

短期投資の場合、企業の業績はそれほど 気にしなくて大丈夫です。

大事なのは購入した株式がどっちに動くか?の予想です。
値動きを見て、下がりそうな雰囲気であれば 早めに決断して売却しましょう!

長期投資の場合の損切りの判断

次に、長期投資の場合の損切りの判断について、みてみましょう。

長期投資において、損切りの判断ポイントは下記になります。

  • どこまで株価の下落に耐えられるか?を確認しておく。
  • 損切りの判断は企業業績や将来性を確認。株式市況全体の動向はあまり気にしない。
  • 倒産リスクを気にする。

どこまで株価の下落に耐えられるか?

長期投資は文字通り、長期の保有を続ける投資法です。
余裕資金で行う事が基本であり、株価の値動きをあまり気にしません。

購入後、急速に値上がりしそうな銘柄ではなく、バリュー株や将来性のある企業の株など、長期的な視点で値上がりを期待できそうな株式に投資をします。

とはいっても「どこまで株価の下落に耐えられるか?」は考えておきましょう。

長期投資の場合、短期で売り買いすることは前提にしていないので、損切りのタイミングもある程度ゆっくり検討できます。1つの目安は「底値まで持ち続けられるか」ということです。

例として三井物産の5年間の株価チャートをマネックス証券で見てみましょう。

三井物産の5年チャート

例として、1,700円で三井物産を購入したことにします。
購入した際に将来性や業績が良いことは確認してあります。

株価が下落局面にあり、含み損が膨らんでいく不安がありますが、5年間で見た場合の底値は1,150円になります。

一つの判断として、この1,150円に株価が下がっても保有できるか?含み損に耐えらるか?を考えてみましょう。

  • 含み損に耐える自信がない → 損切り
  • 含み損に耐える覚悟がある → 保有

上記のように底値を確認し、そこまで耐えらるか?を考えることが損切りの判断になります。
例では覚悟したことにより、その後1,500円まで株価が下落したものの、反発して2,100円まで株価が上昇しています。

よほど大きな金融危機や倒産の危険性が発生した場合は別として、通常長期投資の対象となる株式は、これまでのチャートにおける底値より下がることは少ないです。

そこで、「これまでの底値の金額までなら持ち続けてもかまわない」という余裕があれば、損切りをせずに持ち続ける判断が可能です。
底値まで下がるのに耐えられないなら、いったん損切りしてしまった方がよいでしょう。

なお、これまでの底値を割り込む可能性がないとは言えないので、この考え方は絶対的なものではなく、一つの目安に過ぎないと考えてください。

企業の将来性や業績に注目

2つ目の指標として、購入株式の企業の将来性や直近の業績に注目します。

事業内容などからして、将来の伸びる可能性が高く将来性のある企業であれば、多少株価が下がっても損切りせずに持ち続けていると、価格を戻してくる可能性が高いです。

参考までに

株価の値動きには企業の動向によるものと、世界市況や株式市況による動向があります。

世界市況、株式市況の悪化により株価が下がっている場合、企業の魅力や本質は変わっていないわけですから、株価の下落はあまり気にする必要がありません。

損切りを考えたい場合として、特に将来性のある業種でもなく指導者にも個性や魅力が欠けており事業成績も芳しくないというケースでは、そのまま保有していても利益に転じる可能性は低いと言えますので、早期に損切りした方がよいでしょう。

一番のリスクは倒産リスク

長期投資の場合、比較的長期間株式を保有しますが、企業の業績悪化による「倒産」は、ある日突然やってくるものです。通常、企業は自社の信用を維持するため、倒産ギリギリまで経営破たんしそうである状況を明かさないものだからです。

直接の取引先や債権者にも隠すのですから、一般の株式が正確な情報を把握するのは難しいです。
事前に噂が出ることもありますが、噂が出回った頃にはすでに遅い、というケースも多々あります。

倒産されると株式が無価値となりますので、株主にとって倒産は一番のリスクと言えます。

そこで、長期保有している企業の業績が悪化してきたら、たとえ「倒産しそう」「倒産寸前」などという情報が出回っていなくても、自分で見切り(あたり)をつけて損切りしておくべきです。

長期投資の場合、投資家の方ものんびり構えて対象企業を厳しく監督しなくなってしまいがちです。しかしぼんやりと損切りせずに放置していると、あれよあれよといううちに対象企業が倒産してしまうおそれもあります。

長期投資でも緊張感を失わず、一定以上の損失が出たらすぐに損切りをしましょう。
株価が下落しているのには何かしらの理由(ヒント)が隠されているんです。

まとめ

株式投資で成功するには、損切りのタイミングをつかむことが非常に重要です。

まずは自主的に損切りルールを作り、必ず守ること。
それだけでずいぶん結果が異なってきます。

損切りは難しいですが、徐々に慣れて株初心者を卒業していきましょう!

損切りをして脱初心者を目指しましょう!

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