下げ相場で保有株はどうしたらいい?
株価が全体的にズルズル下がっていく相場を、下げ相場または下落相場と呼びます。
株は上がり続けるわけでも、下がり続けるわけでもありません。
日経平均の過去22年間のチャートの流れはこちら。
先行きが不透明な下落相場になると、カブスルにもご相談のメールが来ます。
先行きが不透明とは、次のような地政学リスクなど。
- 北朝鮮が何かやらかしそうだ…アメリカと軍事衝突するかな…
- コロナウィルスの報道が過熱気味…しばらく影響受けそうだ…
正直、ご相談されてもハッキリと「こうしてください!」というのはありません。
何故なら 投資スタンスも性格も、持ち株も買った時期も、カブスルとご相談者では違うから。
とはいえ初心者のご参考までに、投資歴20年の私のスタンスと考え方を掲載したいと思います。
目次
ネットの煽り文句には気をつけよう
今回の記事を書いたキッカケとして、下記の相談がありました。
どうしてそんなに思い切って株を売れるんですか?
どうせ上がるのに、今売るやつはバカという書き込みをみて売れません。
下落相場になるとネット掲示板などに、煽り(あおり)言葉が多くなってきます。
- いま、売るなんてアホ
- いま、買うなんてアホ
匿名で発信している人の言葉は、アテにしない方がいいです。
その言葉を発している目的もよく分かりませんが、下記のようなことかなと思います。
- 他人より優位に立ちたい(マウントをとりたい)
- 信者を増やしたい(株は上がるか下がるか。どちらか当たる)
- 売って欲しくなくて、売るやつはアホと煽っている
また、こういう人たちは匿名であることをいいことに、根拠のない「断定」をします。
(例)絶対上がる!120%下がる!など
まったく信用に足りませんので、ご注意を。
2020年に新型コロナウィルスの影響が分からないので、持ち株を大幅に売却したところ 上記のご相談が来ました。(10銘柄を利益確定&損切り)
専門家の意見を参考にしよう
他人の言葉を参考にしたいなら、専門家の意見を参考にしましょう。
例えば、マネックス証券ではチーフ・ストラテジストの広木氏が、VIXのデータを交えて新型コロナウイルスの解説をしていました。
COVID-19の影響は一過性 景気の循環的回復鮮明に リスク資産の選好継続
もちろん、広木氏も相場展開について「断定」はしていません。
データを基に、今後の展望を説明されています。
専門家により、見る角度も見解も違いますので、比べてみてシックリする方を採用しましょう。個人的には上がる派と下がる派、どちらの意見も聞くと良いと思います。
専門家も現状と過去のデータなどから分析をしているだけであって、相場を確実に予想できているわけではありません。相場の未来を予想できる人は、どこにもいません。
持ち続けていれば株価は回復するという言葉に気をつけよう
下落相場でよくみかける言葉ですが、株初心者は気をつけましょう。
「持ち続けていれば株価は回復する。保有または買い増ししよう」
株は上がり続けることも下がり続けることもありません。
また、企業側の理由ではなく外部的要因の場合は、株価も戻りやすいです。
投資歴20年のカブスルとしては、余裕資金が豊富で長期投資ができるなら賛成です。
というのも、この言葉って株価が回復する期間の確約があるわけじゃないんです。
株価が回復するのは明日?5年後?
希望の価格まで株価が回復するのは、明日のことか、5年後のことか分かりません。
投資資金または投資スタンスにとっては、取り返しがつきませんのでご注意を。
ワンポイント
- 億超えの投資家。配当金目当ての投資スタンス
- 配当金狙いなので長期投資OK
- むしろ下落相場は、買い増しして保有株を増やすチャンスに!
- 20万円の投資資金。短期売買で利益を増やすスタンス
- 株価の回復を待つと、資金が凍結
- 次の投資ができない状態に!
「持ち続けていれば株価は回復する」という言葉は正しくは、「投資資金に余裕があれば、持ち続けて株価の回復を待っていられる」という話ですので、あまり真に受けないようにしましょう。
自分の投資スタンスを考えて、保有or売りの判断をしていきましょう。
繰り返しますが、下落相場で株価の回復を待つ or 買い増しを行うという手法は、「長期投資できる余裕資金がある」ことが大前提です。
また、配当金目的の投資であれば、配当金を受け取りながら、株価の回復を待っていられます。
下落率が高かったショック一覧
投資歴が長いと、〇〇ショックという株価の大幅下落に見舞われることがあります。
代表的な〇〇ショックの下落期間と下落率です。(大和ネクスト銀行の記事より)
出来事 | 下落率 | 下落幅 | 下落期間 |
---|---|---|---|
ITバブル崩壊 | -43.3% | -9,013円 | 226日 |
リーマンショック | -51.3% | -7,434円 | 185日 |
チャイナショック | -28.3% | -5,915円 | 155日 |
コロナショック | -30.6% | -7,308円 | 25日 |
下落期間が短いショックは、2020年のコロナショックがそうでした。
パニック売りで急激に下げたものの、ウィルスの正体が判明し、各国政府と中央銀行による迅速な財政出動と金融緩和により急回復へ。
非常にやっかいなのは下落期間が長いショック。
代表的なものは2000年のITバブル崩壊や2007年のリーマンショック。
株を保有し続けよう!と声高に叫んでいる人でも、日々、株価が下落し、保有株の価値がどんどん下がっていくのを耐えるのは精神的にも難しいと思います。
さきほど述べたように「持ち続けていれば株価は回復する」という言葉は、余裕資金があり、長期間に渡って株価の回復を待てる状況でないと難しいです。
ワンポイント
投資歴が短い人ほど、〇〇ショックはカンタンに回復すると思っていますし、投資歴が長い人ほど〇〇ショックを恐れているように感じます。
これは、株価が下落し続ける長く辛い経験をしたか、していないか?の差によるものだと個人的に思っています。
アドバイスしている人の投資歴は何年なのか?(リーマンショックを経験しているのか?)なども考慮して話を聞くのが良いと思います。
高配当利回り株は含み損をカバーしやすい
配当株は年に1~2回の配当金を受け取れます。
売上が堅調で財務も安定している配当利回りの高い株は、含み損をカバーしやすいです。
ワンポイント
株価1,000円で配当利回り4%の株を100株保有。-10%の下落で含み損が一万円
※株価や配当金はそのままと仮定。税金は省略
- 一年目:配当金 4,000円
- 二年目:配当金 8,000円
- 三年目:配当金 12,000円
3年目で得られる配当金が含み損の一万円をカバーする計算になります。
(実際は利益に20.315%の税金がかかるので、三年目ではやや足りず)
これは単純計算したもので、実際の相場では株価がどんどん下落し、下落率が-20%になることもありえます。
ありえるんですが、仮に-20%だとしても6年間持ち続ければ、含み損をカバーできます。
成功している投資家は株の売買の差額の利益よりも、安定的な配当金でのインカムゲインを好みます。
相場の下落時に、「株は長期保有していれば大丈夫」「配当株を買い増ししました」と情報発信しているのは、こういった側面があるからなんです。
現物投資で長期間保有することが可能な資金の性格であれば、持ち株を売らずに配当株を増やすという戦略は良いと思いますし、カブスルも行っています。
逆にいえば、長期間の保有に耐えられない資金の性格であれば、損切りも考慮する必要があります。
自分の投資スタンスと資金の性格を確認しよう
株初心者には難しいかもしれませんが、自分の投資スタンスを決めておくと、下落相場時の行動をとりやすいです。
投資スタンスとは、たとえば、
- 損失リスクも覚悟でリターンを目指す!
- 毎月の配当金だけ増やしていく!
- いろんな株主優待をもらいたい!
- 損失リスクをなるべく抑えたい!
- 1円もマイナスをだしたくない! ← 株に向いていない
この投資スタンスは、ご自身の投資資金の性格と、年代や環境によっても変わってくると思います。
- お金が余ってる。債券などの低利回りでも充分生活できる(富裕層)
- ある程度自由な余裕資金がある
- 給与の一割を投資資金に回している(20代/独身)
- 給与の一割を投資資金に回している(30代/既婚者)
- 退職金や老後資金
投資資金に余裕がある方は、一般の方の「保有」「売却」に加えて、「長期保有できる投資資金」と「買い増しできる資金力」があります。
投資スタンスによる下落相場の立ち回り方
いくつかの組み合わせによる、カブスルが考える下落相場の立ち回り方です。
参考程度に自己責任でお願いします。
- 投資資金少ない & 売買による利益狙い
投資資金が少ない方は、投資資金を回していくことで利益を得る機会が増えます。
保有を選択して含み損になると、損切りしづらくなります。
いわゆる塩漬けになると資金が凍結されるので、塩漬けは避けましょう。
個人的には早めに売って自由な資金を確保しておきたいです。
全部売らず、一部だけ売るのも一手です - 富裕層 & 配当金狙い
長期投資が可能な方には、下落相場は保有株を増やすチャンスです。
リスクをとって買い増しすることで、将来的な配当金が増えやすくなります。
パニック相場は長期投資家の買い場でもあります。
もちろん、対象の個別株の業績に影響がないことが前提です - 株主優待狙い & 30代/既婚者
優待価値を考えて、投資判断したいです。
その株主優待、本当に欲しいものでしょうか?
長期で持っている場合は、単元未満株で長期特典を続けることができるかもしれません。(検証中/下記の参考記事にて) - 損覚悟で利益をとる & 20代/独身
買いに向かうなら、個人的にはガンバッテ!と応援したいです。
最悪、20代で失敗しても残りの人生は長いです。
その経験により今後の投資に活かされる場合があります - 損失リスクを抑えたい & 退職金
年齢的に損失リスクはとりたくないです。
下落相場は心理的なプレッシャーも高いので、一度売却して投資資金と精神をリセットされるのをオススメします
株初心者は投資成功者のハナシを真にうけがちですが、そもそも成功した人の当時の相場環境と現在は違いますし、成功者がTwitterなどで語っている今の話は「投資資金がある人のハナシ」になっています。
投資資金の金額が違うと、投資手法や投資スタンスはガラリと変わりますのでご注意を。
カブスルの投資スタンスと性格
ココから下の記事はカブスルの投資スタンスです。
カブスルの投資目的は「資産を増やすこと」。
まぁ、コレはみなさん同じだと思うのですが、投資スタンスはこちらになります。
「損失リスクをなるべく排除して、銀行の預金金利より良い利回りを目指す」
つまり、ローリスクで確実に資産を増やしていくことを目指しています。
具体的には損失さえ出さなければ、銀行の預金金利0.1%より良い資産運用はカンタンなので、大損しないこと(リスクコントロール)を心がけています。
- 損切りは潔く行う。大損すると取り戻すのに時間がかかる
- 含み益は利益をきちんと確定させる
- 日本株、米国株、金投資と分散投資を行う
- 個別株や同業種への集中投資はしない
- 余裕資金をすべて投資に使わない(余力を残しておく)
また、現在の投資スタンスはこちらです。
株式投資に利用できる資金が増えれば、投資スタンスはまた変わっていくと思います。
ついでに、カブスルの性格はこちら。
- 投資は楽しく行い、長く続ける
- 持ち株の株価を毎日チェックしない。日経平均株価の推移はみてる
- 売った株の推移はあまり気にしない
- 含み損を気にするくらいなら、さっさと売って次の投資資金を作る
- 投資歴20年。大きな下げ相場も経験している
これがカブスルの投資スタンスと性格です。
先行き不透明な相場では保有株の売却も検討える
カブスルは先行きが不透明な相場の場合、保有株を売却して株の保有比率を下げ、手元のキャッシュポジションを高めています。
カブスルが考える、保有株を売却しポジションを縮小するメリットはこちらです。
- 相場の動向を気にしなくなる
- 保有株の価値の変動(下落)を気にしなくなる。(大損を避けられる)
- 手元の現金が増え、次の投資に備えられる
もし参考にして売却されるなら、いろいろなパターンの売り方があります。
- 10銘柄のうち、6銘柄を売る
- 300株保有のうち、200株を売るなど
一方、デメリットはこちら。
- 相場が好転したときに、持ち株が株価上昇の恩恵をうけられない
- 相場が好転したとき、結果的に底値で売っている場合あり
以上のメリット・デメリットを考えた上で、先行き不透明な相場の際はポジションを見直す(一部 売る)という選択をしています。
投資で大事なのは利益を出すことより損失をださないことですので、なるべく損失リスクを抑えることをお勧めします。
売った株は買いなおせばいい
カブスルは先行き不透明な相場では、売ろうと決めたらドーンと売ります。
売った株は、売りたくて売ったわけではなく、株の保有比率を下げる為に売っています。
よって、後日 買いなおすために、日経新聞 電子版の銘柄フォルダにて、売却株価より株価が上がっているのか下がっているのかをチェックしています。(有料)
売却株価を登録しているので、マイナスであれば売った時より株価がさらに下がった状態。
プラスであれば反転して上がった状態です。
売却株価より下がった銘柄は買いなおししやすい
一度手放した価格より高くなった株価って、心理的に買いなおしづらいですよね。(敗北感)
わたしはその場合、さっさと諦めて他の買い候補銘柄を探します。(縁がなかったと考える)
どうしても欲しい株の場合、仕方なく割高になった株を買い戻すときもありますが。
一方、手放した価格よりさらに安くなった株価の場合、お得に買いなおせることになるので、喜んで買い戻します。
つまり、売却した株価を追っていれば、買戻しがしやすくなります。
また、一度調べて買っている株なので、業績など調べる必要もありません。
参考までに
実際に買いなおしました。
事業内容と業績は知っているので、株価だけで判断しています。
それぞれ20%近く下落し、IPO時の公開価格付近まで下げています。
RPAHD ギフティ PKSHA Tech
後日、売却し3銘柄合計で約8万円の利益となりました。
底値で買いなおすのは難しい
こちらは、マネックス証券でみられる上海総合の3ヵ月チャートです。
相場の格言に「アタマとシッポはくれてやれ」という言葉があります。
株価が一番安いところで買い(しっぽ)、一番高いところで売る(あたま)のは難しく、また、それを目指すと失敗しやすいので多少は目をつむって売買しようという意味です。
狼狽売りではない。積極的な売却
狼狽(ろうばい)とは、不意の出来事などにあわててうろたえること。
わたしがドーンと株を売ると「狼狽売りですか?」と聞かれることがありますが、全く狼狽していません。積極的に売っています。
むしろ その 狼狽売りを避けるために早めに行動しているんです。
含み損って軽いうちは耐えられますが、含み損の金額が大きくなると狼狽して損切りし、大損に繋がります。
長期保有目的の株は単元未満株で少しずつナンピン
カブスルがよく行う方法なんですが、長期保有予定の株は、単元未満株で様子を見ながらナンピンしていくのもアリかと思います。
通常、株は100株単位で取引しますが、単元未満株では1株から株を購入することができます。
一度に100株買うよりも、20株ずつ5回に分けて買う方が時間分散投資にもなります。
(もちろん、10株ずつ10回でも、1株ずつ100回でもOK)
買うタイミングをズラす時間分散投資は、株式投資で有効ですし、一度にナンピンする購入金額も小さいので買いやすいです。
単元未満株を購入できる証券会社は限られています。
マネックス証券では買付時の手数料が無料なので、気軽に単元未満株を購入できます。
カブスルはワン株の平均取得単価をエクセルで計算し、100株になったらその価格で売却しています。
つまり、平均取得単価を下げるのが目的で、ナンピン分はプラマイゼロで処分。
キャピタルゲイン狙いなので保有に縛られない
カブスルの投資スタイルは、売買の差額による利益を狙るキャピタルゲイン狙いです。
次の利益はどちらも一緒です。
- 1,000円で100株 購入、1,500円で売却(5万円の利益)
- 2回売買を行って、合計で5万円の利益
- 1,000円で100株 購入、1,300円でいったん売却(3万円の利益)
- 1,200円で再購入、1,400円で売却(2万円の利益)
カブスルが自由に株の売買ができる点として、株主優待や配当金目当てで投資していないということが、ひとつ理由にあるかなぁと思います。
無理して保有する必要はなく、売りたいときにスパッと売却しています。
なんのしがらみもありません。
参考までに
株主優待は、長期保有することで優待内容がグレードアップする「長期保有特典」があります。
この縛りを気にして、「本当は売却したいというのに耐える」という選択をしていらっしゃる方もいます。
保有がいいか、売却がいいかは、その方の投資スタンスによります。(前述)
売却するときは、利益確定&損切りがオススメ
カブスルは、損切りだけするのが精神的にイヤなので、基本的に利益確定と同時に行っています。
利益確定により、損切の痛みを少しでもやわらげているワケです(笑)
また、逆に利益確定ばかりすると、ポートフォリオ(持ち株)は含み損銘柄ばかりになり、精神的に辛くなると思います。
よって、利益確定と損切りはセットで行うのをオススメします。
含み損の株しかないんだけど?
たぶんそれは、何か失敗して含み損だけの状況になっているんだと思います。
分散投資と損切りが出来ていれば、含み損銘柄だけになりづらいかと思います。
ワンポイント
- 購入時期はズラしている?一度に買っていない?
- 特定の業種ばかり買っていない?
- 利益確定ばかりしていない?
- 日本株だけ買っている?
- 損切りはしている?
含み損をかかえていると、精神的にもよくありませんし、投資資金が凍結され、次の投資機会も奪われます。
利益確定とセットの売却方法は使えませんが、どこかで損切りを行った方が、良い場合もあります。(自己責任)
下落相場時のメンタルの保ち方
株価は上がり続けることも、下がり続けることもありません。
基本的に、相場環境による下落は仕方ないと思っています。
カブスルの場合、トータルで投資実績がプラスであれば投資は成功と考えており、過去の投資実績と比較してメンタルを保っています。
(例)2024年4月に月間で損失をだす
2024年の年間の損益は?
【プラス】年間でプラスなので問題なし
【マイナス】では、2023年の投資実績と合計した損益は?
【プラス】昨年とのトータルでプラスなので問題なし
【マイナス】では、過去5年間の投資実績と合計した損益は?
【プラス】過去5年間のトータルでプラスなので問題なし
【マイナス】では、過去すべての投資実績と合計した損益は?
【プラス】株式投資をはじめて損してないので問題なし
と、いうように直近から全期間までトータルでプラスになるまで投資実績を掘り下げて、精神面の安心を得ています。
ボブ・ファレル 10のゴールデンルール
ボブ・ファレルは、ウォール街でストラテジストを努めてきた人物で、投資家の心理やセンチメントの相場への影響を深く研究してルール化した人です。
最後に、投資に関する10のルールを紹介します。
ボブ・ファレル 10のゴールデンルール
- 市場のトレンドは時間の経過とともに平均に回帰する傾向がある
- 一方向への過剰は、逆方向への過剰を引き起こす
- 新たな局面というものはなく、過剰な状態は決して永続しない
- 指数関数的に上昇または下降する市場は、思ったよりも長続きすることが多いが、横ばいで調整されることはない
- 一般の投資家は、高値のときに多く買い、安値のときに少なく買う傾向にある
- 恐怖と強欲は、長期的な視点に立った投資判断を覆すことがある
- 相場は全体的に上がるときが最も強く、一握りの優良銘柄だけが上がるときに最も弱くなる
- 弱気相場には3つの局面がある。急落、反射的な反発、そして長引くファンダメンタルズの悪化だ
- 専門家の意見や株価予測が一致すると、それとは別のことが起こる
- 強気相場は弱気相場より面白い
特に「5」が思い当たることがあるかと思いますが、人間には損失回避バイアスがあり、損失を嫌う傾向にあります。こちらにより、含み損の損失確定が遅れ大損となったり、持ち株が少し上がっただけで利益を確定します。
株式投資で利益を上げるには、「損小利大」、つまり損失は小さく利益は大きくが基本ですが、人間が元からもっている損失回避バイアスにより、損大利小になりやすくなります。
下落相場でどうするかは、自分のスタンスと投資資金で判断していきましょう。
他人の言動は、参考程度にしておきましょう!
カブスル限定のお得な口座開設タイアップ企画を行っています。