逆日歩とは?

逆日歩(ぎゃくひぶ)は、信用取引を行う上で是非知っておきたい専門用語です。

知っておかないと損をしてしまう可能性が高いです。

信用売りができるまでの流れ

逆日歩の説明の前に「信用売り(空売り)」の流れを確認しておきましょう。

信用売りは「投資家」が「証券会社」から「株を借りて」取引を行う取引法です。

では、証券会社は「どこ」から「貸す株を調達」するのでしょうか?

「日証金」や「機関投資家」から借りている

各証券会社でも「貸せる株」を保有していますが、限度があります。

売り残が買い残を上回った場合、「貸せる株」が不足しているので「日本証券金融株式会社(日証金)」というところから、「貸す株」を調達する必要があります。

ところが、貸す株が増え続けると「日本証券金融株式会社」までもが株不足に陥るときがあります。

その際、足りなくなった株を調達するために、大量に対象株を保有している銀行等の「機関投資家」などから「株を借りて調達」します。

借りる以上、その機関投資家等に対して「品貸料(借り料)」を支払う必要があります。

この「品貸料」を株を借りている投資家に負担してもらう手数料を「逆日歩」といいます。

ごくごく簡単に説明すると・・・

信用売り(空売り)している投資家のみなさんへ。
もう手元に貸す株がありません。
他から株を調達してきたら品貸料をとられました。
株を借りている みなさんも品貸料を負担して下さいね。  (・∀・)ニャーヒャッヒャッヒャ

というのが逆日歩です。※注:もちろん上記のように意地悪ではありません。そういう仕組みです!

逆日歩で損をする可能性がある?

逆日歩の恐ろしいところは、その日の取引が終わってみるまで、どの程度 信用売りが出て、どの程度 株が足りないのかが 事前に分からない点にあります。(翌取引日の午前10時過ぎに分かります)

もちろん、まったく動きが分からないのではなく、対象銘柄の「信用倍率」の推移を見てれば、信用売りが増えてきたなど ある程度は把握することができますが。

同日中に決済した銘柄については逆日歩は発生しませんが、数日以上にわたって逆日歩が発生した場合は、持ち株に応じた手数料(逆日歩)を支払います。

参考までに

「逆日歩 2円」が発生し、1,000株を信用売りしていた場合は 1,000株×2円で2,000円の逆日歩を支払う必要があります。

ここまではお分かり頂けると思います。
ややこしく、思いがけない損をしてしまうかもしれないのは次の仕組みです。

逆日歩の日数計算は、信用売り建ての受渡日から、返済の受渡日の前日となります。

曜日
新規建 約定日 受渡日 休み 休み
返済 約定日 休み 休み 受渡日
逆日歩 3日分
金利・貸株料 4日分

ここで気をつける点は、株の受渡日は3営業日後になるということです。

分かりづらいと思いますので下記の図をご覧ください。

逆日歩の日数計算

逆日歩2円で1,000株を信用売りした場合。

逆日歩の発生
  • 信用売り建ての受渡日:21日。
  • 返済の受渡日の前日:22日。

逆日歩は、1,000株×2円(逆日歩)×1日(逆日歩日数)2,000円になります。

逆日歩の日数計算(土日を挟む場合)

逆日歩2円で1,000株を信用売りした場合。

逆日歩の発生(土日を挟む場合)
  • 信用売り建ての受渡日:23日。
  • 返済の受渡日の前日:26日。

逆日歩は、1,000株×2円(逆日歩)×4日(逆日歩日数)8,000円になります。

ポイントは「営業日」という点にありますので、連休などで証券取引所が休日になる場合は特に注意が必要です。

逆日歩の金額も一定の金額ではなく、株の不足度に応じて変動します。
つまり、逆日歩がついた銘柄を長く持つ場合は、その変動リスクも考慮する必要があります。

参考までに

株主優待をお得にゲットする「株主優待タダ取り」でも、逆に損をしないよう逆日歩は気にしないといけません!

ワンポイント

SMBC日興証券で ビッグデータを活用し、逆日歩を予報するという面白いサービスが2017年12月22日に誕生しました。詳しくは下記にて説明しています。

逆日歩が発生すると買い戻しも増える

逆日歩は投資家にとっては、払いたくない手数料です。

逆日歩が発生しそうになると、対象銘柄を手放す投資家が増えます。
「株を買う」という「買い戻し」が発生し、株価が上がっていきます。

株価が上がると信用売り(空売り)をしている人は、含み損失が増えていきます。
それを嫌がりさらに買い戻しが発生していきます。

このように空売り銘柄が買い戻され、どんどん株価が上がっていく事を「踏み上げ相場」といい、空売りをしている人は大損をする可能性があります。

貸株注意喚起銘柄になると注意!

貸株注意喚起銘柄とは、証券金融会社が空売りに関する注意喚起を行っている銘柄です。

  • 空売りが増えていますよ。それに伴う貸株も増えてますよ。
  • 今後 逆日歩が発生する可能性がありますよ。または空売り禁止になりますよ。

といった注意喚起を行っています。

マネックス証券の場合、銘柄の横に赤文字で注意と表示され、クリックすると内容が書かれています。

ビッグデータで事前予測!逆日歩予報

SMBC日興証券ビッグデータを活用し、逆日歩を予報するという便利なサービスが誕生しました。

SMBC日興証券に口座を開設していれば無料で利用することが可能です!

2017年12月22日にお試し版として提供されていましたが、2018年5月25日に正式サービス版として公開されました。正式サービスに伴い、配信頻度や精度が向上しています。

過去の膨大な市場データを収集しビッグデータを解析。
逆日歩の発生確率を予報するというサービスです。

配信タイミングは1日3回になります。

逆日歩予報
  • 【引速報】前日17:10頃
    大引け時点で得られるデータを利用し、逆日歩を予測
  • 【前日報】前日20:10頃
    貸借取引残高情報を織り込み、逆日歩を予測
  • 【当日報】当日12:40頃
    当日始値や前営業日の逆日歩情報を織り込み、逆日歩を予測

逆日歩を予報は検索も可能です。

決算月や市場にて絞り込みを行ったり、逆日歩の発生確率が高い順/低い順などの項目の並び替えも可能になっています。

逆日歩を検索、並び替え

信用売り(空売り)では損失リスクの高い「逆日歩」に注意をする必要がありますが、そちらを予報してくれるサービスはリスクの軽減につながりますので、非常に便利です。

参考までに

ちなみに、SMBC日興証券は 口座開設料や口座維持料金は発生しません。

つまり逆日歩予報を利用するのに料金はまったく発生しません

ログイン後の画面も非常に見やすく、カブスルもIPOに応募・当選したり、株式を購入したりと非常にお世話になっている証券会社です。

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